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飛騨高山で「日本再発見塾」開講へ-実行委員会がキックオフ宣言

スライド画像を交え、今開催に向けた飛騨への思いを語る挟土さん

スライド画像を交え、今開催に向けた飛騨への思いを語る挟土さん

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 高山市内で6月2日・3日、非営利・独立の民間シンクタンク「東京財団」がサポートする「第8回 日本再発見塾」が開講される。飛騨産業本社(高山市漆垣内町)で1月26日、同塾呼び掛け人メンバーで高山市在住の左官職人・挟土秀平(はさど しゅうへい)さんが、実行委員会と共にキックオフ宣言を行った。

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 同塾では6月の開講を基軸として、地元の実行委員会を中心に、「日本再発見塾 呼び掛け人」メンバーと東京の学生実行委員会、東京財団事務局のサポートを受けながら飛騨地域の観光地や環境資源についての実地検証、ミーティング、公開フォーラムなどを行う。

 呼び掛け人メンバーには、代表を務める俳人の黛まどかさん、EPA通信社・日本支局長のエバレット・ブラウンさん、建築家の隈研吾さん、作家の塩野米松さん、料理人の野崎洋光さん、養蜂家の藤原誠太さんら多数が参加を表明しており、高山市出身のニュースキャスター・村尾信尚さんもコメンテーターとして参加する。

 「日本の知られざる地域の魅力を探る」という視点の下、これまでに岩手県葛巻町、滋賀県高島市、福島県飯館村、山形県最上町、新潟県十日町、岡山県新庄村で開講してきた同塾。今回初めて視点を変え、「皆が知っている地域だが、価値や魅力をもっと大切にしていった方が良いのでは」という視点から地域を見つめ直すという。

 キックオフ宣言で、実行委員長の飛騨産業・岡田贊三社長が「地域を変え発展させるためには、いわゆる『よそ者・若者・ばか者』の3人の力が必要だといわれるが、今まさに3つの力が集まった。どんどん変わっていく飛騨に対して問題意識を深めてほしい。この開催が『あの時あって良かったな』と思えるようなきっかけにしていきたい」と期待を寄せた。

 呼び掛け人の挟土さんは、急速に変わっていく飛騨の農村部の景観や失われつつある飛騨人の誇りを憂い、開催に向けた自身の思いを述べた。「金銭では買えない価値ある文化を守るのは、地元に住む一個人が自覚して意識を高める事に懸かっている。崩壊していく飛騨の文化をこのまま放っておくとどうなっていくのか。それに対する方策を、この機会に皆で一緒に考えていきたい」と話した。

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