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「安全性に問題なし」、奥飛騨温泉郷・中尾で「かまくらまつり」再開-立ち入り調査で確認

「こたつかまくら」内で明かりを見つめる小池組合長

「こたつかまくら」内で明かりを見つめる小池組合長

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 奥飛騨温泉郷・平湯の巨大かまくら崩落事故から一夜明けた2月9日、中尾高原・イベント広場(高山市奥飛騨温泉郷中尾)で一時中止していた「中尾かまくらまつり」が再開した。

大勢の来場者が訪れた「かまくらバー」

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 イベントを主催する「奥飛騨温泉郷観光イベント実行委員会」と「中尾観光組合」は8日夜に予定していた「かまくらイベント」を自粛、一時中止としていた。翌9日朝、地元警察と消防、イベント関係者が同会場内の「かまくら」を訪れ安全性を確かめる立ち入り調査を行った結果、「安全性に問題なし」と判断、再開を決定した。

 中尾観光組合の小池信明組合長は「この度の平湯で起きた痛ましい出来事で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。奥飛騨温泉郷で同じかまくらイベントを運営する者として、今回の出来事を教訓として心に刻み、お客さまに安心して楽しんでいただけるよう、今後より一層の安全性強化に努めます」と語った。

 今年で16回目を迎える同イベントの「かまくら」は1月初頭から準備を始め、ダンプ10杯分の雪を重機で圧雪しては数日間寝かせる作業を繰り返し行い、仕上げにチェーンソーとスコップを使って手掘りで慎重に製作される。会場内には「雪の滑り台」や「氷のキャンドル」、熱こもり対策を施した「いろりかまくら」や「こたつかまくら」、「かまくらバー」などの個性的なかまくらが立ち並び、同地にはこのイベント目当ての宿泊客が毎年多数訪れる。

 再開となったこの日、同イベントには中尾温泉郷の宿泊客を中心に約100人が訪れた。大阪から家族4人で来たという男性は「楽しみにしていたので安全が確認され再開となり本当に良かった。ここの『かまくら』は厚みもありガチンガチンなので、私たち家族4人も安全性には太鼓判を押す。素晴らしい冬の思い出を作りに、全国の皆さんもぜひ奥飛騨に遊びに来て」とエールを送った。

 小池組合長は、「奥飛騨を訪れる人にとって、一つでも良い思い出ができるよう中尾温泉郷としても協力したい。イベント終了後も、ぬくもりのある『中尾のかまくら』に明かりだけはともすなど、詳細は未定だができる限りの事を検討していきたい」と話す。

 時間は20時~21時30分。入場無料。「中尾かまくらまつり」は2月14日まで。

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