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高山の木工メーカーが「バット靴べら」販売-野球バットの不適格材を有効活用

「ヒット商品になってほしい」と販売スタッフ

「ヒット商品になってほしい」と販売スタッフ

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 高山の木工家具メーカー「オークヴィレッジ」(高山市清見町、TEL 0577-68-2244)が2月13日、野球バットの不適格材を利用した新商品・「バット靴べら&スタンド」の販売を開始した。

バット靴べら&スタンド

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 米・メジャーリーグのイチロー選手や松井選手はじめ多くのプロ野球選手が愛用するバット製造で知られる「ミズノテクニクス」(岐阜県養老町)と提携し、これまでにもバット材を利用したキーホルダーや携帯ストラップ、箸などの商品を販売している同社。

 同社とミズノの出会いは2004年、高山市で行われた職人技の展示会・「親方会議」で偶然隣同士になった事がきっかけ。会場で、「プロバットマイスター」・ミズノテクニクスの久保田五十一さん(久保田名人)から、「バットにならない不適格財が焼却処分されている事に、ずっと心を痛めている」という話を聞いた。

 「処分される木はバットには適さないが、他の製品にはむしろ個性的で美しい木目が生かせる」としてミズノと同社が提携、販売したバット材のアオダモやメープルを使ったキーホルダーは、当時高校球児だった「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹選手も愛用し話題を呼んだ。

 今回販売する「バット靴べら&スタンド」は、実際のバットに使用されているメープル材と、「ミズノインダストリー波賀」(兵庫県宍粟市)のグローブ工房で余った革の端材を使用、靴べらからスタンド台座に至るまで全て野球用品素材でできている。

 商品について、開発・製作担当の山内将さんは「熟練の木工職人が技と勘を駆使してバット材から削り出し、仕上げまで全て手作業で製作した。ボールをはね返すメープル材の強靭(きょうじん)さと、美しい木目、使い込むほどになじむ独特の手触りが特徴」と話す。

 広報担当の中嶋亜紀子さんは「新しい命が吹き込まれたこの商品を通じて、あたたかい木のぬくもりを感じていただけたら。どんな玄関にも合うデザインなので、野球をされる方だけでなく、いろいろな方に手に取っていただき、大切に長く愛される商品に育っていってほしい」と話す。

 価格は7,350円。インターネットによる通信販売も行っている。

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