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高山西高でディベート大会-今年は「乗鞍のマイカー規制」を論題に

熱い論戦を繰り広げる高校生ら

熱い論戦を繰り広げる高校生ら

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 高山市の高山西高校で2月20日、高山市内にある山岳道路・乗鞍スカイラインの「マイカー規制」について、撤廃すべきか否かを論題にした校内ディベート大会が行われた。

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 同大会は今年で13年目。同校では過去、「ドラえもんは、のび太を手助けすべきか否か」などユニークな論題で討論大会を行ってきたが、「環境マネジメントシステムの仕様」を定めている国際規格・ISO14001 の取得をきっかけに、近年は「環境問題」をテーマにした討論大会を行っている。昨年は「原子力発電の撤廃」について討論を行った。

 毎学年末に1・2年の全クラス対象で予選を行い、勝ち残った2クラスの代表がこの日、決勝戦に臨んだ。今年の論題は「岐阜県乗鞍自動車利用適正化協議会は、乗鞍スカイラインのマイカー規制を撤廃するべきか否か」。乗鞍岳へ通じる山岳道路・乗鞍スカイラインは、自然環境保護のため2003年5月からバス・タクシー・自転車以外の自家用車(マイカー)の乗り入れを規制している。

 関係機関で組織する協議会では3年に1度、現状把握や各規制の見直しを図っているが、今年はその節目となる事もあり、高山市役所と丹生川支所から地域政策課職員ら3人が来校し、関心を寄せた。

 決勝では、勝ち残った2クラスの代表が行政資料・新聞記事・インタネーット・専門書などの資料データを基に約30分間、「CO2による環境への影響」「地域にもたらす財政効果」を論点に熱のこもった論戦を展開。同校教諭5人による判定の結果、「観光資源減少の可能性」に的を絞った弁論を展開した「否定派」が勝利した。

 勝利したチームの女子生徒は「ディベート大会を通じて論理的なものの考え方が身についたように思う。今回の論題をきっかけに飛騨の大切な環境資源・乗鞍についても理解が深まって良かった。スカイラインにはまだ行ったことがないのでぜひ行ってみたい」と話していた。

 大会を観戦した市職員は「これだけたくさんの若い人が乗鞍に関心をもって考えてもらえたという事が一番うれしい。細かいデータなどもよく調べていて、私たちが参考になる事も多かった。こうした機会を、今後も続けてほしい」と期待を寄せた。

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