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高山の観光施設16カ所と市内バスの一部、外国人利用無料に-3・11限定

外国人利用無料化施設の一つ「高山陣屋」は全国で唯一建物が現存する郡代・代官所史跡

外国人利用無料化施設の一つ「高山陣屋」は全国で唯一建物が現存する郡代・代官所史跡

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 東日本大震災から1年を迎える3月11日、高山市内の主要観光施設16カ所と公共交通機関の一部で、当日に限り、外国人の利用料金無料企画を実施する。観光庁国際交流推進課が2月21日に発表した「Japan.Thank You.」キャンペーンの一環。

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 同キャンペーンでは、未曽有の震災から1年を迎え、日本から世界へ「感謝」を伝えるため、特別ロゴ「Japan. Thank You. 」および特別ポスターを作成。日本の代表的な観光魅力である「桜」のシーズンに合わせて全国で4月下旬ごろまで、海外観光客の訪日機運を高める取り組みを官民連携して行う。

 主な取り組みとしては、「ロゴを活用した海外への『Thank You』発信」「主要国際空港等でのお出迎え展示」「『東京スカイツリー』など全国主要都市のタワーや観光地域で3月11日の特別ライトアップ実施」など9項目。

 このうち高山市では、観光庁と高山市役所海外戦略室が連携し、市内16の主要観光施設及び公共交通機関について、外国人の利用を3月11日に限り無料にする。外国人であることの証明方法については現在、「パスポートの提示」「指定バス一日無料パスの発行」を予定している。

 現在無料化を発表している施設は、高山陣屋、高山祭屋台会館・桜山日光館、日下部民藝館、吉島家住宅、平田記念館、飛騨民族考古館、藤井美術民芸館、照蓮寺・福来博士記念館、飛騨高山春慶会館、飛騨国分寺、飛騨高山テディベアエコビレッジ、飛騨開運之森大七福神、飛騨の里、飛騨高山まつりの森、光記念館、飛騨鍾乳洞の16施設。

 公共交通機関では、市営の「まちなみバス全線」、のらマイカー全線、民営の「さるぼぼバス」、路線バス新穂高線(共に濃飛バス)が、3月11日の終日無料化を予定している。

 9項目中、高山市がピンポイントで選ばれているような印象について、観光庁国際交流推進課観光交流係の大石克也さんは「特に高山市を限定して選んだというわけではなく、各自治体、施設等に声を掛けた所、たまたま高山市に賛同いただいただけ」と話す。

 高山市役所海外戦略室主幹の坂上和彦さんは「先の震災後、海外から来日される皆さまには、日本だけでなく高山も助けていただいた。感謝の気持ちを表したいと思い、ほんのささやかながら、おもてなしをさせていただきたい。この機会にぜひ飛騨高山にお越しください」と話す。

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