高山・日下部民芸館でデザイナーズ・トイ作品展-海外アーティストの初来日も

いろりの茶釜越しに見るキャシー・オリバスの人形作品(去年の様子)

いろりの茶釜越しに見るキャシー・オリバスの人形作品(去年の様子)

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 高山の日下部民芸館(高山市大新町)で4月13日から、海外の有名アーティストによるデザイナーズ・トイの作品展「モンスターズ・アンド・ミスフィッツ」が開催される。主催は「留之助商店」(高山市本町3、TEL 0577-35-5655)。13日には同展の作品を手掛けたアーティストらも初来日し、高山を訪れる予定。展示作品は販売も行う。

いろりを取り囲む作品群

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 今年で2回目となる同展では、デザイナーズトイ界の「大物」と言われるトイ・アーティスト5人の絵画やオブジェなど、一点ものの作品約60点を展示する。江戸時代の町家をそのまま残す国指定重要文化財の同館内で展示するという「ミスマッチ感」と「奇妙ななじみ具合」も見どころの一つだという。

 同展を企画した中子真治さんは元ハリウッドの映画ライター。日本に初めて「SFX」という言葉を紹介した人物としても知られ、ライター業引退後の現在は郷里の高山でコレクターズショップや飲食業を経営している。中子さん自身もトイ・コレクターで、トイ・アーティストらと長年深い親交があったため、高山での作品展開催が実現した。「まるで時間が止まったかのような場所で、時空を超えてやって来たかのような斬新な作品群を心ゆくまで堪能してほしい」と中子さん。

 店長の榎本龍彦さんは「今回の目玉は何と言っても大物有名アーティスト初来日」と話す。13日に高山を訪れるのは5人のうち、キャシー・オリバスさん、ブラント・ピータースさん、クリス・ライニャックさん、アマンダ・スペードさんら4人。高山市長を表敬訪問するほか、参加者限定で行うレセプションパーティーではサイン会なども行う予定。

 「普通は東京のような大都市でやるべき作品展なのかもしれないが、あえて山奥で田舎の古民家で開く事に意義があるように思う。前回の作品展では、偶然訪れた外国人観光客が『何でキャシーの作品がここにあるんだ?』と驚いたり、いろりを取り囲むようにして展示した人形作品を見たおばあちゃんが「なんかよう分からんけど、かわいいもんやな」と気に入ってくれたり(笑)と、いろいろな反応があって面白かった」と榎本さん。「この機会に『ちょっとグロテスクだけど、どこか物悲しくはかなげなモンスターたちの世界』を、ファンはもちろん、全く知らない人にも見に来てほしい」とも。

 開催時間は9時~16時30分。火曜休館。入場料は、大人(高校生以上)=500円、小中学生=300円、幼児無料。レセプションパーティーの参加申し込みは12日までに「留之助商店」へ。詳細は同店のホームページで確認できる。今月26日まで。

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