高山の「旅館かみなか」(高山市花岡町)で4月29日、イタリアンバイク「ドゥカティ」の希少車種、「ポールスマート1000」とオーナーが集まる全国ミーティングが行われた。主催はドゥカティ(DOC)の世界公認クラブ「Japan Paulsmart Club(ジャパン・ポールスマート・クラブ、以下=JPC)」。
往年の名ライダーの名を冠し、2005年から2006年にかけ世界2000台のみ生産された限定モデルの「ポールスマート1000」。日本国内での流通台数はごくわずかで、「同車同士がすれ違うことはほぼない」という人もいる希少車種。
当日朝、同旅館前には、北は山形県から南は熊本県までの日本各地から集まった同型車30台がズラリと一列に並び、偶然通りがかった通行人や観光客の注目を集めた。JPC代表の石原則隆さんは「これだけの数の同車が1カ所に集まったという話はこれまで聞いたことがない。ネットで調べても該当しないので、たぶん世界初では」と話す。
同ミーティングは今年で4回目。開催地を高山にしている理由について石原さんは「、日本の「へそ」である岐阜県は距離的にも公平な場所。メンバーの一人が同旅館のなじみ客だったことがきっかけで、毎回高山でミーティングを行うようになった」と話す。「現在、飛騨在住のメンバーを募集中」とも。
同館を出発したライダーたちは、高山の街が一望できる高台の駐車場に集まり記念撮影などを行った後、「4回目にして初めて晴天に恵まれた」と話す青空の下、清見町(高山市)地内にある「せせらぎ街道」で合同ツーリングや食事を楽しみ、再会を誓いつつ全国各地へ帰っていった。