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飛騨高山高、「ローズアイス」開発-アンテナショップやバラ園で販売

「ローズアイス」を手にする飛騨高山高生徒たちと木曽馬の「薔輝(しょうき)」君

「ローズアイス」を手にする飛騨高山高生徒たちと木曽馬の「薔輝(しょうき)」君

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 飛騨高山高校・山田校舎の動物研究部が5月8日、バラ風味のアイスクリーム「バラりんのローズアイス」を販売した。

「バラりんのローズアイス」

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 原材料、レシピ、パッケージデザインに至るまで、全て同研究部の生徒たちが開発した同商品。同研究部顧問の辻野清太郎さんは「2年ほど前から部活動で『木曽馬(きそうま)の堆肥を使ったバラの有機栽培の研究』を行ってきた。その中で、何か当校の強みを生かした商品を開発して、その売上金を木曽馬の飼料や飼育備品の購入資金に充てられないかと、生徒に持ち掛けたことがきっかけ」と話す。

 同研究部「木曽馬班」と「加工班」の生徒たちは、昨年10月からバラを使った新商品を企画、バラの香りや風味は熱処理を加えると飛んでしまう事などから、冷たい「アイスクリーム」に決め商品開発に取り組んできた。

 「バラの香りが強すぎるとトイレの芳香剤みたいな味になってしまう」「最後まで飽きずにおいしく食べられるアイスがいい」――原材料の配合割合で試行錯誤を重ねながら試作品7個を作り、今年2月、かすかに残るバラの香りが後を引く「ローズアイス」のレシピを完成させた。

 「バラの風味付け」に使った「バラジュース」は、国内で唯一、食用バラ(イングリッシュローズ)の生産を手掛ける「香愛(かわい)ローズグループ」(飛騨市河合町)が提供し、アイスクリーム製造は「飛騨酪農協同組合」(高山市新宮町)が担当するなど、商品化には地元企業も協力した。

 今春から同商品のPRを務める同研究部2年生の女子生徒は「このアイスがたくさん売れて、飛騨や木曽馬の普及につながればうれしい。バラのキャラクター『バラりん』の着ぐるみも作ったので、イベントなどでかぶって頑張ります」と笑顔で話す。

 価格は1個(120ミリリットル入り)250円。高山市内のアンテナショップ「まるっとプラザ」(本町2)で販売するほか、「ゆぅわ~くはうす」(飛騨市河合町)では来週から、「香愛(かわい)ローズガーデン」(同町)では6月中旬から、それぞれ販売を予定する。

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