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高山で現代アート展「飛匠祭」初開催へ-「共生」テーマに街なか空間活用

来場者自らが刷る多色刷り版画のパーツサンプルを手にする丸山さん

来場者自らが刷る多色刷り版画のパーツサンプルを手にする丸山さん

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 高山で9月22日・23日、歴史ある建造物の空間などを活用して現代アートの作品展示を行う芸術イベント「飛匠祭(ひしょうさい)」が初開催される。主催は高山青年会議所地域活性化委員会。

「飛匠祭」ガイドマップ

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 場所や空間を一つの作品として変化させ、見る人がそれを体感する現代芸術の手法の一つ「インスタレーション」を用いた同展。高山市内の博物館、古城跡、酒蔵、古い町並みなどを会場に、地元在住の若手の職人や作家ら8人が、ガラス・木工・陶芸・金工・石工・写真といった現代アート作品を展示する。

 同展のテーマは「共生」。実行委員長を務める丸山泰正さんは「『共生』とは、種族の違うもの同士が不利益なく生きていくということ。古くからある大切な文化を継承するには、料理の盛り付けと同じように味そのものは変えず見せ方を現代に合わせることが重要。そのため、出展者はこれからの高山を支えていく地元の30~40歳世代をピックアップした」と話す。

 「非日常のアート展示が終われば何事も無かったかのように日常空間へと戻るのも『インスタレーション』の面白さ。来場者が現代アートを通じて、もともとそこにあって普段は気にもしていなかった『まちのデザイン』に目線を送るきっかけになれば」と丸山さん。

 各会場には、高山在住の木版画家・岩島克郎さんの版木を計9カ所に設置し、全て回ると1枚の多色刷り飛騨版画が完成する仕掛けも。22日は17時30分から、二木酒造(高山市上二之町)で出展アート作家を交えたトーク・ディスカッションを行う。

 開催時間は10時~17時(23日は16時まで)。入場無料。問い合わせは高山青年会議所(TEL 0577-32-0380)まで。

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