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飛騨古川で「自給エネルギー生活」テーマのワークショップ&座談会、「gdHIDA×わた電」

精製したバイオディーゼル燃料で発電機を動かす「結(ゆい)ねっと」の田堀さん(右)と大坪さん(左)

精製したバイオディーゼル燃料で発電機を動かす「結(ゆい)ねっと」の田堀さん(右)と大坪さん(左)

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 飛騨市古川町の古民家で11月16日、自給エネルギーについて学ぶワークショップと座談会が開催される。主催は「グリーンドリンクスHIDA」と「わたしたち電力」。

ミニ太陽光発電システム組み立てワークショップ

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 グリーンドリンクス(以下、gd)は、自然環境や社会の課題など毎回一つのテーマを決めて開く飲み会形式の交流イベントで、世界600カ所以上の都市で開催されている。gdHIDAは今回で5回目。

 「わたしたち電力」(通称・わた電)は、「わたしたちの手にエネルギーを取り戻し、コミュニティーを元気にしていこう」をコンセプトに全国的な展開をみせる市民運動。

 両者のコラボイベント開催は飛騨地域では今回が初めて。当日は昼夜2部構成で「自給エネルギー生活」をテーマにした企画を展開する。

 昼の部は、わた電から「藤野電力」(神奈川県相模原市)の吉岡直樹さんを講師に招き、「意外と知らない電気に関するレクチャー」を受けるほか、小型ソーラーパネル式発電システムの組み立てワークショップを行う。完成後は点灯式として、ソーラー電力を使ってモデムやパソコンを起動し、海外などに住む友人たちとグローバルトークを試みる。

 夜の部は、使用済み天ぷら油を精製して作る「バイオディーゼル燃料」を実践活用している「結(ゆう)ねっと」(高山市)の田堀文範さんらメンバー3人に「藤野電力」の吉岡さんを交え、飛騨のエネルギー事情について考える座談会を開く。会場では参加者たちが持ち寄った食材で鍋料理を作り、ドリンク片手にみんなで鍋を囲む予定。

 今回会場を提供する白石さん夫妻は関東からのIターン移住者。取り壊し予定だった築80年の空き古民家に引っ越し、少しずつ補修を重ねながら生活を送っている。今年8月から暮らし始めて約4カ月、これまでの現代住宅空間では見えなかった「効率よく無駄のないエネルギーの使い方」について考えるようになったという。

 「もとはお年寄りが一人で住んでいた家。全体的に電源の場所が少なく、電気が欲しい場所までコードを這(は)わせるだけでも一苦労。本当にここに電気が必要かどうかを考えて作業するにつれ、むやみやたらと電気を使わない意識が必然的に芽生えた」と白石さん。

 「このイベントをきっかけに、今まで遠い存在だったエネルギーのことをもっと見近に感じてもらえれば」と参加を呼び掛ける。「夜は大変冷え込むので防寒対策を忘れずに」とも。

 昼の部=13時~17時、参加費500円(ワンドリンク付き)。夜の部=18時~22時、参加費1500円(鍋・ドリンク付き)、マイカップ・鍋の具材要持参、飲食物持ち込み歓迎。会場は申し込み確定後各自に連絡する。問い合わせはgdHIDA事務局・白石さん(TEL 090-4945-6616)まで。

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