日下部民藝館（高山市大新町1）で11月23日、歌手･三上寛さんのレコード発売記念ライブ「キングオブアンダーグラウンド･三上寛」が開催される。主催は「Loud＆Silence Records（ラウド＆サイレンスレコーズ）」（高山市城山）。

三上寛さんレコ発ライブのフライヤー

　三上寛（みかみかん）さんは青森県北津軽郡小泊村（現中泊町）出身のフォークシンガーで1971（昭和46）年レコードデビュー。昭和期の映画やテレビドラマで個性派俳優としても活躍した三上さんは、情念を込めて歌い上げる独特の世界観で現在もジャンルにとらわれない音楽活動を展開している。同郷の詩人で劇作家の寺山修司さんと親交が深かった人物としても知られる。

　同ライブは、高山市在住の音楽ファン3人が制作した私家版LPレコード「大寒藝（だいかんげい）」の地元発売をきっかけに企画した。

　レコードは今年2月10日に高山市内で33年ぶりに開かれたという「三上寛･飛騨高山ライブ」の模様を収録。タイトルの由来は、三上さんがライブ当日「高山の町を散歩しようと思ったがあまりに寒く、その寒さはまるでアートのようだった」と話したことなどから。

　収録曲は「アンコ椿外伝」「楢山節考（高山ライブバージョン）」「わたしたちは何を失った」など全10曲。ジャケットは漫画家･花輪和一さんによる書き下ろし。

　企画制作者の一人･島田昌市さんは「三上さんから許可を頂き録音したライブ音源があまりに良かったので、再度本人に許可を頂き自分たちの好きなレコード盤を仲間内で資金を出しあって少量制作した」と話す。

　価格は3,800円。LP盤限定279枚（シリアルナンバー入り）。高山市の飲食店「むさし」（城山）と雑貨店「ロータスブルー」（八軒町2）で販売する。購入者には地元特典として同内容のCDを進呈する。

　「レコ発ライブではLP未収録曲も披露して頂ける予定。新旧ファンのみならず、初めての人にも今の三上さんの魅力を生で体験してもらいたい」と島田さん。

　18時開場19時開演。料金は前売り＝2,500円、当日＝2,800円。チケット予約･問い合わせは「ラウド＆サイレンスレコーズ」島田さん（TEL 090-7600-5725）、藤原さん（Ｅメール 77freaks1983@gmail.com）まで。