飛騨高山のご当地キャラ「お猿のくぅ」が12月24日、高山市役所を訪れ高山市長に「ゆるキャラグランプリ2013」で岐阜県1位になったことを報告した。
飛騨高山を勝手に応援する非公式キャラクターとして2008年に誕生した「お猿のくぅ」は、飛騨一円の地域イベントや観光名所に出没し地元民や観光客と交流を図る一方、全国各地のご当地キャラが集まるイベントにも積極的に出向くなど、現在も地道な活動を続けている。昨年11月には高山市が特別住民票を交付し、市公認の非公式キャラクターとなった。
くぅは今年11月24日、埼玉県羽生市で開かれた「ゆるキャラグランプリ2013」のご当地キャラランキングで全国100位を獲得。岐阜県内では「やなな」(岐阜市柳ケ瀬商店街)引退後、トップの座を狙う「お城ロボ」(岐阜市金華山)「うながっぱ」(多治見市)らの猛追をかわし、23体中1位に輝いた。
報告を受けた国島芳明高山市長は「ファンクラブを開設したら会員第1号になる」とくぅをねぎらい、「もっとメジャーで活躍できるよう、高山市の全キャラを含めた特別観光大使案を検討し官民一体でチャンスをつくりたい。これからも地元を盛り上げていってほしい」とエールを送った。
面談後、記念撮影をリクエストしたくぅは「いつかは俺様のものに」と市長の椅子に座り、いたずらっ子ぶりをアピール。一緒に訪問した「お猿のくぅ応援事業部」の蒲優祐さんに早速指示を出すなどして周囲を笑わせた。
「来年も全国の人が飛騨高山に注目してくれるきっかけをたくさんつくっていきたいぞ」と意欲を見せるくぅ。「新年は飛騨の各神社に繰り出し、振る舞いの甘酒を飲んだくれる予定だぞ」と話す。活動始めは来年1月13日、名古屋ハウジングセンター住宅展示場(愛知県日進市)で開く飛騨物産展だという。