高山市のご当地キャラクター「お猿のくぅ」の元へ1月7日までに、昨年の倍となる77通の年賀状が全国から届いている。昨年6月に復活した岐阜県警下呂警察署のヒーロー戦隊「ゲロッピィ」にも年賀状0.5通が届いた。
お猿のくぅ応援事務局によれば、くぅ宛ての年賀状は一昨年が15通、昨年が32通と年々倍ペースで増えているが、毎年、経費の都合で年賀状募集を行っていないだけに今年の倍増は全くの予想外だったという。
「昨年はゆるキャラグランプリの好成績に加え、関東と関西で合わせて6つのイベントに出張し、たくさんの人と交流できたのが大きかった。ツイッターで1回つぶやいたほんのわずかな情報を手掛かりに、心温まる年賀状を送ってくれた方々の純粋な応援の気持ちで新年からテンションが上がった」と笑顔を見せる。
イベントでの2ショット写真や自筆イラストなどに彩られた年賀状には、「ゆるキャラグランプリ岐阜県1位おめでとう」「イベントでのチャラ男ぶりにやられました」「いつも元気をありがとう」など励ましのメッセージが並ぶ。「ちっちゃいおっさん」(兵庫県尼崎市)、「ゆずりん」(岐阜県関市)、「さな」「せな」「ぼな」(長崎県佐世保市)など各地のゆるキャラ十数体からも、手書きメッセージ付きの年賀状が届いた。
くぅは初めて経験する量の年賀状を前に、「俺様は今、心を込めてお返しの年賀状を書いているぞ。住所を書いてくれた人全員に必ず送るから楽しみに待っててほしいぞ」とうれしさをにじませる。「今年は飛騨だけでなく岐阜県全体の知名度アップにも全力で取り組みたいぞ。いつでも何でも気軽に声を掛けてほしいぞ」と抱負も明かした。
このほか、昨年6月に抜け殻から見事復活した下呂署の「ゲロッピィ」たちにも生まれて初めての年賀状が届いた。新春のあいさつと共に「ゲロッピィ、チュロッピィ、ジョロッピィのご多幸を祈念いたします」と書き添えられた年賀状の送り主は同署管内の交通安全協会長で、宛先は「下呂署次長・署員一同様」。
下呂署員は「ゲロッピィ関連の年賀状はこの1通のみだが、厳密には本人宛てでないためカウントは0.5通とした。昨年までは0通だったので微増。彼らは現在冬眠中なので皆さま気を遣われたのでは」と話す。年賀状は冬眠明けのタイミングでゲロッピィたちに見せる予定という。