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高山に居酒屋「縁べゑ」-割り箸2000膳の壁が出迎え、「からすみ風メンタイ」など

4人がかりで6時間かけて貼ったという2000膳の割り箸の壁

4人がかりで6時間かけて貼ったという2000膳の割り箸の壁

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 高山の歓楽街「一番街」に「呑家 縁べゑ(のみや、えんべえ)」(高山市朝日町、TEL0577-36-0049)がオープンして1カ月が過ぎた。

店舗外観

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 元居酒屋の居抜き物件を一部改装した同店。店舗面積は約14坪。席数は、1階にカウンター6席と座敷テーブル席8席、2階に個室4部屋の計32席。1階座敷は最大10人、2階個室は、ふすまを取り除き貸し切り状態で最大25人ほどまでの団体利用もできる。

 店主の山仲秀幸さんは「出店コストを抑えたかったので元からある良い部分はそのまま生かし、大工の友人と一緒に現場で思いついたことを即興で試してみるなど、ワイワイ話しながら店を造った」と話す。

 入り口では、2000膳の割り箸の壁が客を出迎える。「ただの壁では殺風景で圧迫感もあるということで、4人がかりで取り掛かったところ、みっちり6時間もかかった。お客さまからは好評を頂いているのでホッとしているが、逆に『店名が読めない』とよく言われる。まずは壁のインパクトから覚えてもらえれば(笑)」と山仲さん。

 内装へのこだわりは随所に。改装時、女性スタッフからの強い要望で女子トイレを新たに1基増設。壁に角材の端材を貼り付けロールペーパーホルダーにしたところ、「トイレの壁がかわいい」と女性客から評価を得ているという。

 2階個室には通りの路地が見下ろせる縁側があり、「一番街」のネオン看板が室内から間近に見える。山仲さんは「ほかにはないここからの景色が気に入って物件を即決した。だから2階はほとんど手を入れていない。前店主の方は本当に良い造作を残してくれた」と笑顔を見せる。

 メニューは、割烹で修業を積んだ経験を生かし、地野菜や富山湾直送の旬の素材を使った創作料理と飛騨の郷土料理がメーン。メンタイコを一夜干にした自家製「DORA明太 カラスミ風」(620円)、だしで食べる「お出汁(だし)さらだ」(800円)、「旬の焼き魚を食べたいけど1匹はちょっと…」という客向けに考案したという「魚串」(1本200円~)、飛騨牛ホルモン炒め(980円)、高山のおばんざい(500円)、漬物ステーキ(600円)、ネギみそ天ぷら(500円)、飛騨餅3種の揚げ出し(600円)など。

 ドリンクメニューは、地酒や日本各地の酒、カクテルなど50種以上。飛騨高山地ビール(500ミリリットル1,100円)も取りそろえる。

 営業時間は17時30分~24時。日曜定休。

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