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高山に「用途不明」模造小判500枚-レンタル開始、「誰かいい知恵貸して」

不良在庫化した小判500枚の使い道を模索する田端さん

不良在庫化した小判500枚の使い道を模索する田端さん

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 高山のウェブデザイン会社「ミソラプランニング」(高山市西之一色町、TEL 0577-62-9422)が現在、大量の黄金小判のおもちゃを巡って有効な使い道に頭を悩ませている。

小判の両面デザイン

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 アルミダイカスト製という模造小判の大きさは、縦5.8センチ、横3.2センチ。重さは1枚約18グラム。表には、高山陣屋の釘かくしに使われている「真向兎(まっこううさぎ)」に、「飛騨国」「天領小判」「開運招福」の文字。裏には「俵に乗ったさるぼぼ」と通し番号を示すナンバーが刻印されている。

 社長の田端恵さんによると、小判は昨年7月、まちおこし企画の目玉アイテムとして高山市内の異業種仲間6人で資金を出し合い3000枚を製作。財布などに入れて持ち歩く地域通貨として活用する予定だったが、道半ばにして企画が頓挫。それぞれが均等に夢の残骸を引き取る形で1人当たり500枚、約9キロの小判を持ち帰ったという。

 「妙案を思いつかないまま不良在庫化した。(製作には)けっこうしゃれにならないお金がかかっている。もうやけくその原価割れで全て売りさばいたという仲間の話も聞いているが何だかそれも悔しくて。幸か不幸か、偶然私の手元にある小判はナンバー0001~0500。ある意味レア物だな、などと安売りを踏みとどまっているうちに訳が分からなくなってきた(笑)。『何かできそうな予感』だけが胸に渦巻いている」と苦笑いする。

 「ただ、予感と在庫だけ抱えて悶々(もんもん)としていても仕方がないので、広く一般からいい知恵があれば借りたい」と田端さん。6月から「小判のレンタル」を始めるという。

 レンタル料金は、10枚1セット3日間=100円(長期貸し出し応談)。ナンバーは0001~0500の中から好きな数字が選べる。延滞料金はセット数×1日100円。小判を紛失した場合は1枚に付き500円の補償金を請求する。

 「デザインが少しダサいとか文句をいいながらも(笑)、せっかくみんなで思いを込めて作った小判。何とか価値を見いだしてあげたい。思いもよらない楽しい活用法をお客さまから聞くことができれば」と期待を寄せる。問い合わせは同社まで。

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