暮らす・働く 学ぶ・知る

飛騨国分寺の大イチョウ、見ごろ-市街地の降雪占う落葉に注目集まる

大勢の見物客でにぎわう飛騨国分寺境内の大イチョウ

大勢の見物客でにぎわう飛騨国分寺境内の大イチョウ

  • 0

  •  

 飛騨国分寺(高山市総和町)で現在、境内の大イチョウが黄葉の見ごろを迎えている。

飛騨国分寺の大イチョウ

[広告]

 高さ28メートル、幹回り約10メートル、推定樹齢1250年というイチョウの大木は、国指定天然記念物。

 全ての葉が落ちると高山市街地に雪が積もると言われ、緑葉状態で多量の落葉が見られた2005年には、白川村で194センチの大雪が降るなど、飛騨をはじめ中部地方各地で12月に記録的な積雪があった。毎年、足首まで隠れるほどの量の葉が一気に落ちる落葉は、高山に本格的な降雪シーズンを知らせる合図として市民の注目を集めている。

 北側面から南側面にかけて移行する黄葉は現在、全体の8割ほどが黄色く色付き、南側でわずかに青葉を残すのみとなっている。先週末は高山市内の山間部で積雪があるなど冬の到来を感じさせる日よりとなったが、週明けのこの日は爽やかな秋晴れの空が広がり、同寺境内には大勢の見物客が訪れて大イチョウを囲み、記念撮影を楽しむなどしていた。

 境内で大イチョウの落ち葉掃除を70年近く続けているという北原良枝さんは大正生まれ、今年で90歳になる。「来年はたぶんよう掃除できんわと思いながら、ありがたいことに毎年掃除させてもらっている。集めた落ち葉は果樹の肥料に持って行きなさる方にあげている」と話す。

 「いつもだと11月16日の秋法要が終わると葉が落ち始め、2~3日中に大霜が降りて一気に葉っぱを持ってかれるが、今年はまだ先が長そう。高山も雪が少ないかもしれんね。今年の黄葉は今までになくきれいだから少しでも長くもっていてほしい」と目を細める。

 黄葉は気象状況によるが、このままいけば今週末から来週にかけピークに達する見込み。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース