飛騨古川の観光コンサル会社「美ら地球」（＝ちゅらぼし 飛騨市古川町弐之町、TEL　0577-73-5715）が運営するツアー企画「飛騨里山サイクリング」が12月20日、環境省などで主催する「第7回エコツーリズム大賞」の特別賞を受賞した。

　「いつもの観光とは違うちょっと贅沢なサイクリング」をコンセプトに昨年7月から始まった同ツアーは今年で2年目。マウンテンバイクに乗って、地元に精通したガイドの案内で普通の旅行客は通らないような飛騨の細道を巡ったり、行く先々で偶然出会う地元民との交流が楽しめるのが特徴。

　今回の受賞では、「環境にやさしい自転車の活用と、同行ガイドの地域への造詣の深さ、（ツアーを通して）参加者が五感を使って飛騨エリアに残る日本らしさを体感できる」点や、「地域と連携した里山空間の保全と取り組み」が評価された。

　広報担当の白石達史さんによれば、今年3月末から12月末までのシーズン中、同ツアーを約170回以上行い、のべ460人以上が利用、このうち約25％は外国人観光客だった。

　地元の飛騨からも20人ほど利用があり、「普段見慣れている町でも新鮮に感じた」と好評だったという。「湧き水スポットやお寺などの案内に加えて、実際にそこで生活している人々との偶然の出会いや交流機会が一番の人気評価につながっている」と白石さん。

　同賞の受賞式は来年1月下旬。飛騨里山サイクリングの開催は来年3月末頃を予定。詳細についてはホームページで確認できる。