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飛騨高山「宮川朝市」が50周年-伝統食材の復刻と再発見テーマにPR

代表的な飛騨高山の伝統食材を手にする野村さん

代表的な飛騨高山の伝統食材を手にする野村さん

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 高山の観光名所としても有名な「宮川朝市」の組合が50周年を迎え、1月25日、高山市内のホテルで記念式を行った。

飛騨高山「宮川朝市」が50周年-伝統食材の復刻と再発見テーマにPR

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 江戸時代から続く飛騨高山の朝市。現在は「高山陣屋前」と「宮川沿い」の2カ所が現存し、高山の風物詩として観光客のみならず「市民の台所」として地元客の利用も多い。

 当日は、50周年という節目の取り組みとして、宮川朝市組合理事の野村正さんから「伝統食材の復刻と再発見」が提案され、今後は、昔ながらの飛騨の地野菜の生産と販売に力を入れていくとの発表があった。

 今後展開していく飛騨伝統の地野菜は「長にんじん」「あぶらえ(=えごま)」「なし瓜」「あずき菜」「はところし(青豆)」など20種類以上に及ぶ。復刻のきっかけについて、「買い物客から『昔は季節に応じたおいしい地野菜がたくさん並んでいて楽しかった。また売ってほしい』という声が多く寄せられたため企画した。今後はたくさんの方に思い出の味をなつかしんでいただきたい」と野村さん。

 宮川朝市で約40年間、民芸品と山菜を販売しているという女性は「今は60軒ほどだが、朝市を始めた当初は宮川に150軒以上の店が並んだ。家計の足しにと朝5時半からリヤカーを引いて場所取りに駆け付け大変だった時代が懐かしい。これを機に朝市を始めてみようという人や、お客さんが増えてくれるとうれしい」と話す。

 「何と言っても朝市の魅力は知らない人との触れ合い。高山に来たときにいつも立ち寄ってくれる人や手紙をくれる人もいる。最近は外国人観光客が多いので、世界の人と話ができるのも楽しい。身ぶり手ぶりに単語だが5カ国語くらいならいける(笑)」とも。

 宮川朝市の開催時間は6時~正午まで。

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