高山・本町通り商店街に3月30日、ラーメン店「M(エム)」(高山市本町2、TEL 0577-35-3566)がオープンした。
店舗面積は約16坪。席数はカウンター11席、和室6席。店主の橋本真武さんは元大工という変わり種。4年ほど前、仕事の都合で訪れた岐阜県大垣市内の有名ラーメン店でラーメンを食べたところ、「あまりのうまさに衝撃を受けた」という。
「今まで特に料理が得意というわけでもなかったが、『あんなにうまいラーメンを人間が作れるのか。だったら自分も作りたい』と、ラーメン屋になる決意をした」と橋本さん。その後、一からラーメンの勉強を始め、衝撃を受けた有名ラーメン店に入り修業、メキメキと腕を上げた。スピード独立後はその有名ラーメン店の味に独自に改良を重ねたスープを開発、今年2月から故郷の高山で開店準備を始めオープンにこぎ着けた。
一風変わった店名「M(エム)」の由来は、店主の名前「真武(まさたけ)」のイニシャルと、同店オーナーが経営するレストラン「LE MIDI(ル・ミディ)」の「M」からとった。「これまでの高山のラーメン店になかった新しい風を」との思いも込める。
「うちのラーメンは高山ラーメンではない」と橋本さん。「煮干し、鶏ガラ、しょうゆベースに細ちじれ麺のあっさりとした、いわゆる『高山ラーメン』とは全く別の食べ物」と話す。麺はのど越しと歯応えが特徴的な特製麺を東京から取り寄せ、スープは豚骨と魚介で取った「和だし」のダブルスープをベースに鳥ガラや野菜を加え、丸2日、約11時間炊き込んだもの。麺に絡みつく濃厚なスープの味わいに上品な和だしのうま味が後を引くのが特徴。
ラインアップは、主力の「つけ麺」(780円)、「中華そば(しょうゆ・塩)」「油そば(温玉まぜそば)」(以上、並700円)ほか。「つけ麺」は同料金で並(1玉)と大盛り(1.5玉)から選べる。「全部味が違うので食べ比べてお気に入りを見つけてほしい」
現在、地元食材の「飛騨みそ」を使った「飛騨みそラーメン」を開発中の橋本さん。「高山に新たなラーメンのジャンルを作り、地元から国内外まで幅広いお客さんに愛されるラーメンを作り続けたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~15時30分、18時~23時(スープ無くなり次第終了)。木曜定休。