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飛騨市図書館で「積ん読大賞」-今年の新刊図書4千冊からお薦め本を紹介

「読みはぐれた本を読むなら今」と利用を呼び掛ける図書館職員の西倉さん。

「読みはぐれた本を読むなら今」と利用を呼び掛ける図書館職員の西倉さん。

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 飛騨市図書館(飛騨市古川町)で現在、今年入荷の新刊図書の中から人気の高かった本や話題になった本などを紹介する「2013積ん読(つんどく)大賞」が開催されている。

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 「買うには買ったが読まずに積んだままになっている本」を意味する合成語「積ん読」に倣い、いつか読もうと思っていた(と思われる)今年の新刊本を集めた同企画は今年で2回目。館内で最も人通りの多い場所に設置した積ん読本コーナーには、同館職員が選んだ約200冊のお薦め本を並べる。

 企画担当の西倉幸子さんは「当館では今年1年間に一般書と児童書を合わせ約4000冊の新刊本を入荷した。本は3カ月で新刊コーナーから一般書架へと移動するので、中にはあまり読まれずそのまま埋もれてしまうものもあり残念」と話す。

 ところが、発刊直後は予約がいっぱいで借りられなかった人気本もしばらく時間がたつと意外とすぐに借りられる状態になっていることが多いため、昨年初めて同コーナーを設置したところ、多くの利用者から好評を得たという。

 「本は世相を映す鏡。1カ所に集めてみると、その年に話題となった言葉や忘れていた出来事がたくさん見えてきて面白い」と西倉さん。置かれている本のタイトルには、TPP、ネット選挙、ヒッグス粒子、富士山など今年世間の関心を集めたさまざまな単語が並ぶ。

 「借りたはいいが読まないままに返却日を迎えてしまった本、新刊当初は人気がありすぎて借りられなかった本を読むなら今。ついでにやり残したことも思い出し整理しながら、今年1年を悔いなく締めくくってもらえれば」と利用を呼び掛ける。

 今月29日まで。姉妹施設の神岡図書館(飛騨市神岡町)にも同コーナーを設置している。開館時間はそれぞれ、飛騨市図書館=9時~20時(日曜は17時まで)、神岡図書館=9時~17時。ともに月曜・月末休館。本の貸し出し状況は飛騨市図書館ホームページ「利用者情報」で確認できる(要登録)。

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