高山市が5月30日、外国人観光客向けのスマートフォンサイト「HIDA TAKAYAMA」を公開した。
同市海外戦略室主幹の畑尻広昌さんによると、市の運営する外国人向け観光情報サイト「HIDA TAKAYAMA(PC版)」へ近年、スマートフォンユーザーからのアクセスが増えていることから、Android搭載端末とiPhoneに最適化したという。開設は今回が初めて。
対応言語は、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語の10カ国11言語。「これほど多くの言語に対応した観光情報スマホサイトを運営している自治体も全国で類を見ないのでは」と畑尻さん。
今年7月末には、公衆無線LANの無料基地局を市内中心部11カ所に新たに増設する予定。国内外の観光客が飛騨高山に滞在する際の情報収集や利便性の向上を図り、さらなる誘客につなげる構えだ。
同サイトは情報料無料(パケット通信費は利用者負担)。コンテンツは、市内の新着イベント情報、名所旧跡や郷土食などを画像や動画で紹介するほか、宿泊情報、タクシーやバスの使い方、「Activities(体験学習)」カテゴリーでは「座禅」「飛騨春慶の絵付け」「塩せんべいの手焼き」「地元弁ミニ講座」「半弓道場」など、地元の穴場観光スポットも掲載。
「Conversation Help(困ったときの会話)」では、「この周辺に忘れ物はありませんでしたか」「トイレの方向を指でさして教えてください」など、旅先で困った時に日本人に見せて知らせるための「逆引き会話実例」を紹介する。
畑尻さんは「外国人観光客のみならず、地元民がいろいろな国の人と交流を図るためのコミュニケーションツールとしても活用いただければ」と利用を呼び掛ける。