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高山の若手経営者らがムスリム研究チーム発足-イスラム圏の観光客誘致目指す

ムスリムの慣習を学び意見交換を行うメンバーたち

ムスリムの慣習を学び意見交換を行うメンバーたち

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 高山市内の若手経営者ら5人が6月7日、イスラム圏観光客の誘致活性化を目指すプロジェクトチームを立ち上げ、ひだホテルプラザ(高山市花岡町)で初めての意見交換会を開いた。

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 経済発展が著しい中東や東南アジアのイスラム諸国から飛騨高山へ訪れる観光客が近年増加傾向にあることから、地元企業でもいち早く「ムスリム」(イスラム教徒)に対応したおもてなしサービスを提供する方策を練ろうと集まった。民間企業主体のムスリム研究チーム発足は、飛騨地域では初めて。

 メンバーはいずれも高山市内で事業を展開する30~40代の会社経営者で、有巣弘城さん、井ノ下雄志さん、清水大地さん、住尚三さん、武田晃彦さんの5人。職種は、造り酒屋、ホテル、業務用食品卸、出版印刷、ウェブ制作とさまざま。

 「ムスリムフレンドリー・プロジェクト」と銘打ち始動したこの日の意見交換会では、毎日5回あるというメッカ遙拝(ようはい)や、「ハラール」(イスラム法で許された項目。転じて食べられる物のこと)、「ハラーム」(豚肉や酒類に代表される、口にすることを禁止されている物)などの慣習の確認を行い、世界全体で19億人いるといわれるムスリムの日常を学んだ。

 同プロジェクトでは今後、ムスリム受け入れ体制の基準整備や新たな地場産品開発の促進を図り、飛騨高山への観光誘客につなげるPR活動を行っていくという。7月には先進地である長野県白馬村を視察する予定。

 メンバーたちは「高山市内では現在、実際にハラール対応をしている飲食店もあるので、そういった所とも連携しながら各企業の得意分野を生かし、ムスリム観光客が安心して旅行を楽しめるまちづくりに取り組みたい」と意欲を見せる。

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