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高山で市公認「恋チュン」動画完成-「今さら感」も、本編より長い編集カット話題に

動画撮影の裏側を編集した「恋するフォーチュンクッキー 飛騨高山おもてなし総力戦 Ver」の1コマ

動画撮影の裏側を編集した「恋するフォーチュンクッキー 飛騨高山おもてなし総力戦 Ver」の1コマ

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 飛騨高山旅館ホテル協同組合と同青年部が主体となり6月、高山市や民間企業、観光施設などと連携し市公認の「恋チュン」動画を共同制作した。

ディレクターズカット編のハイライトシーン

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 地元では「何で今さら恋チュン動画…なぜもっと早く作らなかったのか」と残念がる声も多く聞かれる中、公開された動画を見て「本編の後におまけで付いているディレクターズカットが面白い」と話題を集めている。

 「恋するフォーチュンクッキー 飛騨高山おもてなし総力戦 Ver」と銘打ち、現在ユーチューブで公開中の動画はのべ180人のスタッフが12日間かけて撮影。高山市内を中心に66施設、671人が参加した。再生時間は8分23秒。国民的アイドルグループのAKB48が歌う曲に合わせ展開する本編は3分35秒まで。

 「オッケー、最高」との撮影スタッフの声から始まる「ディレクターズカット」の動画再生時間は4分48秒と本編よりも1分13秒長い。再びAKBの恋チュンが流れる中、本編では音声が消されていた地元民の声や街の音がノーカットで入っている。

 撮られていることを意識していない完全に油断した表情、談笑、本番に挑むリハーサル光景、編集で泣く泣くカットしたという夜の歓楽街の路地風景、流れ落ちる滝のごう音など「飛騨らしさ」がにじみ出た構成となっている。下呂署のヒーローキャラ「ゲロッピィ」に似た謎の戦隊員も登場する(詳細は一切不明)。

 動画の撮影編集を担当した高山の映像制作会社「バキューン.TV」(高山市新宮町、TEL 0577-57-8828)社長の水口邦博さんは「もう全国でやりつくされている動画なので、みんなと同じことをやっても面白くない。初めからディレクターズカット版を作ろうと狙っていた」と話す。

 ただ、当初の予定では公開するつもりは一切なかったという。「ネットにアップする動画が完成したあかつきに、制作に関わった仲間内で見て楽しんでもらおうと思っていた」と水口さん。

 「ところが、逆にこっち(ディレクターズ版)を見てもらった方が、飛騨の良さが伝わるのではとの声が多くあがり、8分超えの長大作になってしまった(笑)。きれいな観光マップや、使いやすい情報誌には決して載らない『素の飛騨高山』を見ていただけるのではないかと思う」と話す。

 「撮影を通じて強く感じたのは、高山や白川郷など飛騨のいろいろな所のいろいろな人が一体となり、一つの作品を作り上げたということ。今回をきっかけに第2弾、第3弾と弾みが付く。だから選曲や振り付けは二の次。県外や海外の人に楽しそうな場所だなと雰囲気を感じ取ってもらい、ひいては地元の観光業につながってくれれば」と期待を寄せる。

 同動画はユーチューブのほか、飛騨高山旅館ホテル協同組合に加盟する宿泊施設のサイトトップページからも視聴できる。

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