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高山の「半農半音」4人組バンドが自主レーベル立ち上げ-レコ発ライブも

GAJAGAJA(ガヤガヤ)ライブの様子

GAJAGAJA(ガヤガヤ)ライブの様子

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 高山の「砂漠ダイニング 駱駝(らくだ)」(相生町)で4月1日、半農半音の4人組バンド「GAJAGAJA(ガヤガヤ)」のアルバム発売記念ライブ「ぽっかぽか」が行われた。当日は自主レーベル「オタビレコード」も同時リリースされた。

新譜を手にする「GAJAGAJA」メンバー

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 2009年9月結成の同バンドは、ボーカルが「かやぶき屋根」の葺(ふ)き替え職人、リードギターが花弁農家、ベースが飛騨牛肥育農家、ドラムが野菜農家という「半農半音」バンド。作年11月に行われた「NHKサタテンMUSICグランプリ」では、東海北陸7県のミュージシャンの中から見事グランプリに輝いた。

 「土がよくなきゃロックができるか」――今回発売したアルバムのジャケット帯に書かれた言葉だ。メンバーは日々それぞれ、自然相手の仕事に打ち込みながら音楽活動を続けている。

 「飛騨の田舎に住んで普通に農業をしているからこそ出せる音がある」と話すベース担当の「げんこつ」さん。練習場所は大体いつも、メンバー宅にある「元・家畜のワラ置き場」の小屋。「山奥なので付近にすんでいるサルやクマは多分迷惑していると思う(笑)」

 自主レーベルの命名について「『オタビ』とは漢字で書くと『御旅』。『御旅所(おたびしょ)』と言えば、飛騨地方で祭りの時、神様と人間が一緒に休む休憩所の事。語呂も気に入ったので付けた」と話す。

 「泥臭くて汗臭くて間抜けで素朴で人間味のある、生活感たっぷりのシンプルな音、ここにいないと作れない音楽は何かを常に意識している。今のスタイルを貫きながら、今後も飛騨から外へ向かって音楽を発信していきたい」とメンバーは声をそろえる。

 今回発売したアルバム「GAJAGAJA」は、結成当初からの曲を厳選し「聴きやすい曲と、分かる人にしか分からないコアな曲を半々ずつ入れた」という。徒歩で片道1時間以上かかったという小学校のころの下校風景を描いた「夕焼け坊坂(ぼうざか)」や、「田舎でしか作れない」という曲「ぽっかぽか」、サタテングランプリ優勝曲「アウトドア」など全6曲を収めた。

 同アルバムの価格は1,500円。高山市内のCDショップほか、「マーゴ」(岐阜県関市)2Fの「ヴィレッジバンガード」、通販サイト大手「アマゾン」でも4月15日発売予定。

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