高山市役所高根支所(高根町)が現在、「野麦峠まつり」の「記念山行」を演じる「工女」と「検番」役の参加者を募集している。
6年前から高山市と松本市の合同開催となった「野麦峠まつり」は今年で30回目。5月20日には「工女」たちと共に旧野麦街道を歩く「記念山行」が行われるほか、手打ちそばの販売、高山市高根町と松本市奈川の保育園児による交流餅つき、両地区の特産品販売などが行われる。
募集するのは「工女」役10人、「検番」役5人。採用者は「記念山行」で「峠のお助け小屋」から旧野麦街道の約1キロ間を往復する。謝礼として、記念品、当日の昼食、高根町内にある温泉旅館の入浴券を用意する。
応募資格は、「工女」=小学校3年生~成人の女性、「検番」=小学校3年生~成人の男性。全国から応募を受け付ける。
高根支所の中嶋美奈子さんは「昨年初めて企画した『飛騨側から野麦峠を越える山行演出』は大雨で中止となったため、天気がよければ今年が初回となる。男性は着物に『ばんどり(ワラ編みの雨具)』、女性は縞(しま)の着物に御高祖頭巾(おこそずきん)という当時の飛騨をしのばせるいでたちを用意した。かつて、吹雪の中を歩いたという実際の峠道を、この機会にぜひともなりきって体験してほしい」と話す。
募集締め切りは5月8日。申し込み・問い合わせは同支所地域振興課(TEL 0577-59-2211)まで。