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食べられるのは11月?-小坂町で「マイ五平餅づくり」イベント始動

水稲の手植え体験を行う参加者たちの様子

水稲の手植え体験を行う参加者たちの様子

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 下呂市小坂町矢々野地区にある水田で5月26日、一から自分で「五平餅」を作る体験型イベント「田植えからはじめる、小坂自慢の五平餅作り体験」が始まった。企画は「ぬちぐすいワンズ」(名古屋市中区、TEL 052-243-2606)。

小坂の「五平餅」

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 同イベントは、岐阜県委託事業の中で同社が手掛ける「小坂スタイル」の体験モニター募集企画の一つ。今年5月から11月までの全7回にわたり、「米の田植え」「あぶらえ(=エゴマ)の苗植え」「田んぼの草取り」「収穫」「稲の脱穀」など、「五平餅」に使う原料の生産から製造までを全て自分たちの手で作る体験を行うというもの。

 同社スタッフの石原愛さんは「小坂町自慢の郷土料理の一つ『五平餅』を、あえて手間暇かけて田植えから始めることで、小坂の自然、文化、人に触れて魅力を多くの人に知ってもらいたいと思い、企画した」と話す。

 当日は、各務原市から来たという2人のほか、萩原町などの地元近隣地域から大人と子ども合わせて14人が参加した。「始める前は都会の人からの募集が多いのかと思っていたが、今日来られなかった人も含めて、地元の方からの応募が多かったのが意外だった」と石原さん。

 小さな子どもを持つ地元参加者は「毎日地元の米を食べているが、田植え作業、特に『手植え』は機会に恵まれないとまず体験できない。今回は小さい子どもと一緒にお米作りから体験できると聞いて応募した」と話す。

 この日の参加者の多くは、はだしになって水田に入り、土地所有者の地元農家からレクチャーを受けながら、約2アールの水田に「飛騨コシヒカリ」苗を手植えした。田植えに飽きた子どもたちはカエルを捕まえたりしながら、泥んこになって遊んだ。

 田植え後は、参加者に郷土料理の「朴葉ずし」と「にたくもじ」が振る舞われ、お互いに作業の労をねぎらいながら初夏の1日を楽しんだ。参加者は「初めての経験だったが、田植えがこんなに大変だとは知らなかった。まだふくらはぎがプルプルしている(笑)。子どもたちにもいい経験になったと思う」と振り返った。

 体験料は7,000円(全7回分・保険代含む)。途中参加も可能で、モニター参加者を現在も募集している。問い合わせは同社まで。詳細はホームページで確認できる。

 次回は6月下旬、「あぶらえ(=エゴマ)の苗植え」を行う予定。

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