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高山・「白線流し」の合崎橋、架け替えに伴い全国からデザイン募集

斐太高校の正門前道路に架かる「合崎橋」

斐太高校の正門前道路に架かる「合崎橋」

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 高山市は6月1日、斐太(ひだ)高校正門前に架かる「合崎橋」(高山市三福寺町)の架け替え工事に伴い、橋の高欄(こうらん=道路面から上の手すり部分)デザイン案の全国公募を開始した。

合崎橋から見た風景

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 「合崎橋」は、斐太高校生徒の多くが通学路として日常使用しているほか、同校伝統の卒業式行事、学帽の白線とセーラー服のスカーフを一本に結んで川に流す「白線流し」では、在校生がこの橋の上から先輩を見送るなど、思い出深い風景の一部として地域に親しまれている。

 同校3年生の生徒は「一昨日、全校集会で架け替えの話を聞いた。毎日通っていた橋がなくなり風景が変わってしまう寂しさはあるが、どんな橋になるかは楽しみ。伝統ある橋なので『いい感じ』に変わってほしい。高校生でも応募できると聞いたので、良いアイデアが浮かんだら応募してみます」と話す。

 今回の募集を企画した高山市基盤整備部建設課の担当者は「市民から『長年地域に親しまれてきた橋なので、せっかくだから橋の高欄デザインは業者でなく一般から募集してみては』との提案があった。飛騨を出てよそで暮らしている人にとっても思い出の橋なので、広く全国から募集しようということになった」と話す。

 「橋(高欄)デザインの全国公募は高山市でもおそらく初の試み。市民の方々に長く愛されるような夢のあるデザインを自由な発想で考えてほしい」と同担当者。集めたデザイン案は今年9月ころ、近隣地域住民らによる「検討会」で選定され、専門家の意見を踏まえた協議の上決定。10月上旬に「高山市ホームページ」上で発表する予定。

 応募受付期間は6月1日~8月31日。仕様は絵画・模型問わず何でも可。応募資格は個人または個人のグループ(法人・企業の応募不可)。詳しい募集要項は高山市ホームページからダウンロードできる。

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