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飛騨高山高で「朝顔市」-栽培手掛けた生徒らが浴衣姿で販売

「朝顔市」の様子

「朝顔市」の様子

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 飛騨高山高校・山田校舎(高山市山田町)で7月6日、同高で10年以上前から夏の恒例行事となっている「朝顔市」が開催され、一足早い飛騨の涼を求める地元客でにぎわった。会場では、園芸科学科・草花専攻3年生の女子生徒5人と男子生徒4人が、それぞれ浴衣と甚平(じんべい)姿で販売を担当した。

浴衣と甚平(じんべい)姿の生徒たち

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 朝顔市を開いた温室ハウスでは、高さ約40センチの「あんどん仕立て」の鉢に収められた約350鉢の朝顔が所狭しと並べられ、1鉢600円で販売。あいにくの雨模様の中、訪れた地元客ら約100人は、気に入った朝顔の鉢を手にとってじっくりと見比べながら買い物を楽しんでいた。

 この日販売された朝顔は、薄青色の花弁が涼しげな「ヘブンリーブルー」と呼ばれる西洋品種で、朝咲いた花が夕方近くまで楽しめるのが特徴。朝顔は同高園芸科学科の2・3年生が中心となり5月の連休明けに行った種まきから栽培管理を行ってきた。

 同科・草花専攻3年生の生徒らは「朝顔が小さい時は、花芽(はなめ)をたくさん付けるために黒いシートで覆って時間をわざと夜にする『短日処理(たんじつしょり)』や、大きくなってからは毎日10センチ伸びる朝顔のつるをあんどんに巻きつける『つる巻き』が大変だった。今日は、苦労をかけて育てた朝顔がたくさんの人に喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せる。

 いい朝顔選びのポイントについて、同生徒らは「花芽と葉が多く、つるが浮かずにあんどんにしっかり巻きついているものがおすすめ」と話す。「元気に長持ちさせるコツは、日光に当てることと毎日の水やりを欠かさないこと。暑い日は朝と夕の2回水をやってほしい。毎日のつる巻きも忘れずに」とも。

 近所から来たという客は「この日を心待ちにしていた。5年前からここの朝顔を買っているが、毎年『ああ飛騨にもようやく夏が来るな』という気になる。生徒さんたちが丹精込めて育てた朝顔を大切に育てたい」と話していた。

 朝顔は今後も同高校内にあるアンテナショップ「スクールマート ひのう」で販売する。価格は1鉢600円。営業時間は月曜・水曜・金曜の15時~16時。

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