高山宮川朝市協同組合が発足から50年目を迎える7月13日、長年支えてくれた地元への感謝の気持ちを込めて「お客様感謝サービスデー」を開催する。
当日は朝市会場中央に本部テントを設置し、40~50年前当時の朝市の写真を展示するほか、先着500人に飛騨産の米やサクランボなどが当たる空クジなしの無料福引会、各店舗では商品の割引サービスも行う。500円以上の買い物客には、飛騨野菜、花、漬物、民芸品など200円相当の商品を進呈する(先着200人)。
同組合は1960(昭和35)年、当時急増していた安川通り沿いの露店の一部を移転し、鍛冶橋(かじばし)から弥生橋(やよいばし)までの宮川沿い約330メートル区域の場所で営業を始めた2年後の1962(昭和37)年に発足した。
最盛期には約250人の組合員を有し、150店以上が軒を連ねる盛況ぶりだったという同朝市は、後継者不足などにより現在では組合員63人、1日約20店にまで減ったが、地元農家が野菜などを売る昔ながらの店を出店し毎日営業を続けている。
同朝市で長年営業を続ける組合員の一人は「てんびん棒を担いだり、リヤカーを引いたりして集まった当時から数えると日数にして18250日。現代からしたら吹けば飛ぶような朝市だが、思えばみんな長い間頑張ってきた。最近では、ずっと顔を見せていた地元の人も高齢のため、一人また一人と姿を消し寂しいことこの上ない。感謝デーは『地元あっての朝市』ということからあえて観光客の少ない平日開催にする。ぜひこの機会に地元の人、特に若い世代の人にも足を運んでいただければ」と話す。
開催時間は6時~正午まで。雨天決行。