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国道上空に80メートルの大ワラ縄-高山・松之木町で「七夕岩の大しめ縄上げ」

「男岩」で大しめ縄巻き作業をする町内の人々

「男岩」で大しめ縄巻き作業をする町内の人々

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 高山市松之木(まつのき)町で8月6日、毎年恒例の「七夕岩の大しめ縄上げ」が行われた。

国道上空に架かる大しめ縄

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 「七夕岩」は同町の町境、川と国道を挟んだ山の両端にあり、「男岩」「女岩」からなる夫婦(めおと)岩。両岩の間に約80メートルの「大しめ縄」を張り上げる「松之木七夕祭り」行事は、高山市の無形文化財に指定されている。

 当日は同町内から約100人が集まり、張り上げの準備作業を行った。高さ25メートル以上の断崖に突き出た両岩では、町内の男衆が息を合わせて大しめ縄の引き上げや巻き付けを行ったほか、子どもの健康と成長を願う「馬」と「糸車」のワラ飾りを大しめ縄につるした。夜には「大しめ縄上げ」行事が行われ、ホラ貝の合図で高々と大しめ縄が張り上げられた。

 同町内会長の都竹(つづく)滋さんは「今年も町内一丸となって、しめ縄上げ行事を安全に執り行うことができてホッとしている。伝統文化を残していくのは大変だが、若い世代にしっかり継承していきたい」と話す。

 「七夕岩の大しめ縄」は8月25日早朝まで張られる予定。

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