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高山で「ぎふ清流国体」テーマに「飾り物展」-ヤングチャレンジ部門も新設

「ぎふ清流国体」がテーマの「飾り物展」

「ぎふ清流国体」がテーマの「飾り物展」

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 高山市民文化会館(高山市昭和町1)で10月4日、「ぎふ清流国体」をテーマにした「飾り物展」が開催された。主催は高山市文化協会。

ヤングチャレンジ部門の作品

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 「飾り物」は、何か祝い事のある際、「お題」に見立てた身近な道具を家の軒先や床の間に飾るという飛騨高山伝統の遊び文化。岐阜県全域で現在開幕中の「ぎふ清流国体」盛会を祈念して開かれた同展では、「国体の競技種目」をテーマに全78点の作品が展示された。

 一般の部、最優秀賞の「天位」には、女性物の着物を使い、帯を陸上トラックに羽織ひもを選手に見立てた作品「女子陸上」が選ばれた。「地位」には、盃(さかずき)と箸置きで見立てた「採火」、「人位」には、印籠(いんろう)の根付けと日の丸扇子で見立てた「ハンマー投げ」が、それぞれ選ばれた。

 今回新たに創設された「ヤングチャレンジ部門」には、地元高校生の「飾り物」31点がエントリー。参考書と消しゴムで見立てた「山岳」、ハンガーと洗濯ばさみで見立てた「野球」など、身近な文房具や日用品を巧みに利用した作品を披露した。

 高校生作品を見た来場者は「飾り物文化の明るい未来を感じる。もっと見てみたい。どの作品もアイデアが素晴らしく、いいセンスをしている。今後が楽しみ」と舌を巻いていた。

 同協会副会長の小林浩さんは「今回初の試みのヤング部門だったが、やってよかった。若々しい道具選びと斬新なアイデアは、飾り物の新しい方向性を私たちに示してくれた。ほかの文化も同様に、若い人の風を入れる工夫と必要性を強く感じた」と話す。

 「今後、主婦を対象にした家庭日用品を使った飾り物部門を作っても面白いかもしれない。若い世代が楽しみながら、日常生活と共に伝統文化に親しむ機会をこれからも多く作りたい」と意欲をみせる。

 一般の部入賞作品は10月5日から、国体競技会場の飛騨高山ビックアリーナ(中山町)と本町通り・安川通り・さんまち通りの高山市内各商店街ショーウインドーに展示する。10月9日まで

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