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高山のすし店に「ギネス級」舟盛り器-200人前の刺し盛りで完成披露会

(写真左から)「松喜丸」を披露する中才一彦社長と三ツ畑雅之社長

(写真左から)「松喜丸」を披露する中才一彦社長と三ツ畑雅之社長

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 高山のすし店「松喜すし」(高山市総和町1)で10月15日、巨大舟盛り器「松喜丸(まつきまる)」の完成披露会が行われた。会場では、約200人前の刺身が盛り付けられた舟盛りが業界関係者など参加者40人に振る舞われた。

約200人前の大舟盛り

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 総ヒノキ造りの「松喜丸」の大きさは、長さ2.7メートル幅70センチ。今年8月ころ、同店の中才一彦社長が、地元建築会社「三畑建築」(高山市山口町)の三ツ畑雅之社長に製作を依頼し、約1カ月かけて完成させた。

 中才社長は「先の大震災以降元気がなくなっている世の中に、カラ元気かもしれないが、少しでも明るい話題を提供したいと思い、採算度外視で製作した」と話す。

 「『どうせやるなら日本一』ということで、日本で一番大きい舟盛り器を調べたところ、2.2メートルが最大だった。そこで三ツ畑社長に2.5メートルでお願いしたところ、2.7メートルの舟が出来上がった(笑)。『寿(ことぶき)を司(つかさど)る者』として、お客さまの喜ぶ顔を見るのが何よりの励み。飛騨のすし屋の心意気を感じてもらえたら」と中才社長。

 三ツ畑社長は「舟を作るのは生まれて初めて。昨年3月にも中才社長からの依頼で、同じく総ヒノキ造りの『出張すし屋台』を製作したが、今回の難易度はそれ以上。特に舟のシルエット全体のバランスをとるのに苦労した。面白い仕事だったができればもう2度と作りたくない(笑)」とほほ笑む。

 金沢の近江市場から招かれたという水産会社勤務の男性は「『進水式やるからおいで』と言われて来たが、想像以上の大きさに驚いている。こんなにデカイ舟盛りは、地元の金沢でも見たことも聞いた事もない。おそらく日本一、いや世界一かも。おめでたい席にはもってこいですね」と笑顔を見せる。

 中才社長は「ギネスブックに申請してみようかと思っている」と話す。「松喜丸」は今後、イベントや祝い事でのレンタルも予定している。問い合わせは同店(TEL 0577-34-4766)まで。

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