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荒俣宏さんが講演会「高山はおもしろい」-飛騨の匠について語る

「いつか『飛騨の匠』を主人公にした小説を書いてみたい」と荒俣さん

「いつか『飛騨の匠』を主人公にした小説を書いてみたい」と荒俣さん

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 高山市民文化会館(高山市昭和町1)大ホールで11月8日、作家の荒俣宏さんが「高山はおもしろい」と題して講演を行った。高山市の主催。

 市制施行75周年を記念して行われた同講演会には約800人が訪れた。荒俣さんは「母方の家業が大工で、叔父も祖父も大工という家庭環境で育った。そのため、飛騨の建築文化には非常に高い関心を持っている」と語り、「飛騨の匠(たくみ)」の話を中心に講演した。

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 荒俣さんは冒頭、「飛騨の匠と妖怪の関係」について、「カッパのルーツは実は飛騨の匠が川の工事や橋の工事をやらせるため作った『からくりロボット』だったという説がある」と話し、「飛騨の匠」を題材にした江戸時代の小説を紹介し、「いつか自分も『飛騨の匠』を主人公にした小説を書いてみたい」と話した。

 このほか、「『飛騨の匠』とは腕のいい職人集団の事だと思っていたが、どうもそうではない。都の大工事を専属で請け負ってきた大工集団というのが正しい見方」と独自の調査資料を基に展開。さらに、「現在も飛騨に伝承されている『木組み』や『からくり』という高い技術は何百年もの間、都が移る度に絶えず実戦で技術を磨き試されてきた結果」と話した。

 最後に「大和朝時代の日本には、飛騨から始まり青森県の辺りまで続く『東山道(とうさんどう)』という広大な地域グループがあり、朝廷に最後まで抵抗し続けた『両面宿儺(りょうめんすくな)』や東北の『アテルイ』といった話が各地に点在している。『飛騨の匠』の伝説は、そうした山中文明の大きな歴史的な流れの一つに位置付けられるのでは」と締めくくった。

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