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高山に和風の複合型商業施設「フレスポ飛騨高山」-「まちづくりスポット」も併設

「フレスポ飛騨高山」オープニングセレモニーの様子

「フレスポ飛騨高山」オープニングセレモニーの様子

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 高山の飛騨産業跡地に11月1日、「町屋」をイメージした和風の複合型商業施設「フレスポ飛騨高山」(高山市天満町1)がオープンした。運営は大和リース(大阪府大阪市)。

「まちづくりスポット飛騨高山」

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 敷地面積は2万3400平方メートル、店舗延べ床面積は9700平方メートル、373台分の駐車スペースを設ける。「フレスポ」は「フレンドリースポット」の略。鉄筋平屋建て5棟と2階建て1棟のテナントには、地元スーパーをはじめ、歯科医院、衣料品店、飲食店など10店舗が軒を連ねる。

 外観は、「飛騨高山の町屋」をイメージした落ち着きある和風のデザイン。正面入り口には高山の左官職人・挟土秀平さんが手掛けた「飛騨の切り石」をイメージしたモニュメントを設置する。同地に流れる疎水(そすい)をそのまま残し、デザイン水路に取り入れた「まちの縁側」を設けるなど、景観を意識した建物となっている。

 同敷地内には、地元NPOや市民活動団体などの情報発信を支援する「まちづくりスポット飛騨高山(通称・まちスポ)」を開設。買い物だけでなく「地域交流の場」としての活用も目指す。

 「まちスポ」代表の竹内ゆみ子さんは「『地域の課題を何とか解決したい』と動き出そうとしている人、動きたくても動けない人にどんどん活用してほしい。せっかく人の多く集まる商業施設なので、単なる消費の場でなく交流の場になれば。今後は当施設をきっかけにして、これまで個々に活動していた各団体間や企業・行政との連携を積極的に図りたい」と意欲を見せる。

 同施設を運営する大和リースの森田俊作社長は「『地域に溶け込んでいく建物』を意識し、義務感を持って取り組んだ。これまで全国各地で複合型商業施設を造ってきたが、通常ここまで手をかけては造らない。ある意味効率性を無視した商業施設を造ったのは当社としてはこれが初めて。全国でも初では」と話す。

 「形はできた。あとはここに地域の方が親しみを持って中身となる『心』を入れていってほしい。長い年月をかけて高山の風景の一部に育っていってくれれば」と期待を込める。

 営業時間など各店舗情報はホームページで確認できる。

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