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飛騨千光寺が円空仏のミニチュア模型販売-今秋完成「仁王門」天井画も公募

円空仏のミニチュア模型を手にする大下大圓住職

円空仏のミニチュア模型を手にする大下大圓住職

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 飛騨千光寺(高山市丹生川町)が1月12日、同寺所蔵の円空仏をかたどったミニチュア模型を販売する。

初販売する円空仏のミニチュア模型

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 「円空仏の寺」として知られる飛騨千光寺は、約1600年前の仁徳天皇65(伝377)年、飛騨の豪族両面宿儺(りょうめんすくな)が開山し、850(嘉祥3)年、弘法大師十大弟子の一人真如親王が開基したという古刹(こさつ)。江戸時代には行脚僧円空(1632~1695年)が滞在し、晩年の傑作と呼ばれる木彫像作品を数多く残している。

 模型は、1月12日~4月7日に東京・上野の東京国立博物館(以下、東博)で開催される「東博140周年特別展『飛騨の円空~千光寺とその周辺の足跡~』」と、今年10月2日に予定する「仁王門」落慶、7年毎の本尊開帳法要の当たり年が重なることを記念して製作するもの。

 同寺に伝わる円空作「賓頭盧尊者坐像(びんずるそんじゃざぞう)」をかたどり、実物の約4分の1スケールで忠実に再現した樹脂製の同模型。製作は明治期創業の仏具製造メーカー「山口久乗」(富山県高岡市)。

 「全て職人の手作業による仕上げ。手に取られた方々との出合いを思い、彩色は一体一体心をこめて手塗りしている」と同メーカー担当者。

 大下大圓(だいえん)住職は「円空仏の模型販売は当寺では初めての試み。仏壇に安置するものではなく、本来の円空仏同様、気軽に生活の傍らに置いて円空さんを身近に感じていただければ」と目を細める。

 販売希望小売価格は1体3,950円。生産予定数は限定1000体。1月12日から千光寺朱印所、東博売店で販売する。

 同寺では現在、「極楽門(仁王門)」の天井を飾る天井画も一般募集している。「数百年の星霜に耐えつつ、多くのご参詣を見届ける極楽の花としてお供えいただくもの。絵心のあるなしに関わらず真心あるご参加を心よりお待ちしています」と大下住職。

 題材は、「山桜」「こぶし」など「飛騨の花」限定で同じものが重ならないようリストから選択。大きさ40センチ四方の円形のヒノキ板にアクリル絵の具で描画彩色する(板材は寺で用意)。仕上がり締めは3月末を予定。

 冥加(みょうが)料は一画につき3,000円以上。先着33枚。県外からの応募も可。問い合わせは同寺(TEL 0577-78-1021)まで。

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