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飛騨神岡で「サイエンスカフェ」-大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」テーマに

KAGRAの核部品となる人工サファイアの鏡

KAGRAの核部品となる人工サファイアの鏡

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 飛騨神岡の今里通り沿いにある「旧おおさか呉服店」(飛騨市神岡町)で2月9日、「サイエンスカフェwith東京大学宇宙線研究所」が開催される。主催はGSA実行委員会(同町、TEL 0578-82-4020)。

「KAGRA」完成予想図

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 同町ゆかりの最先端科学に親しんでもらおうと、「飛騨神岡初金毘羅宵祭」開催日に会場内の休憩所で毎年開いている同講座は今年で5回目。当日は、東京大学宇宙線研究所の内山隆助教を講師に招き、「神岡で始まる新しい天文学~大型低温重力波望遠鏡KAGRA (かぐら)2013」と題した出前講座を開く。

 KAGRAは、人類初の重力波直接観測を目標に神岡鉱山の地底深くに現在建設中の大型望遠鏡。「重力波」とは1916年、アインシュタインが「一般相対論」の中で存在を予想した物理現象で、100年近く経過した今も間接的にしか証明されておらず、直接観測は「アインシュタインからの最後の宿題」と言われている。

 重力波の観測が可能になれば、これまで不可能とされてきた暗黒物質や暗黒エネルギーの観測も可能となり、「重力波天文学」という新たな学問の創設や、ブラックホール、宇宙の構造など、未解決の宇宙問題が解明されるといわれている。

 開催時間は14時30分~16時。13時~14時には、飛騨神岡高校工業技術部(通称・ロボ部)の中村秀樹教諭を講師に招き、小学生対象の科学体験ワークショップ「科学少年団」を開く。テーマは「電気とモーター」。

 受講希望者は両講座とも事前の申し込みが必要。同会事務局まで電話、ファクス(共通、0578-82-4020)、メール(hida-academy@sunny.ocn.ne.jp)のいずれかで氏名、年齢、連絡先を連絡する。定員に達し次第締め切る。参加無料。

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