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高山の和菓子店が「バースデーいちご大福」-総重量1.7キロ、イチゴ32個使う

デコレーションされた「バースデーいちご大福」

デコレーションされた「バースデーいちご大福」

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 高山の和菓子店「福寿庵」(冬頭町、TEL 0577-32-8160)の「バースデーいちご大福」が現在、購入者のブログで紹介され話題を呼んでいる。

ブログで公開中の「バースデーいちご大福」

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 地元客のリクエストに応じ特別に作ったという「バースデーいちご大福」は、同店が季節限定販売する「メガいちご大福」(直径約15センチ、重さ約700グラム)に通常サイズのイチゴ大福3個を乗せ、周囲を取り囲むように紅白のイチゴ大福14個を並べたもの。使ったイチゴは全部で32個。総重量は約1.7キロ。

 同商品を注文した高山市在住の村井智子さんは「メガいちご大福のインパクトある姿を見て思いついた。ニキビを気にして『ケーキは食わん』と話す長男の誕生日にサプライズ披露して喜んでもらいたいと、無理を承知で店主にお願いした」と話す。

 「和菓子好きでもある長男のため、当初はメガいちご大福4個を注文してデコレーションしようと思ったが、あまりの巨大さに店主から『かなり量があるし、入れる箱がない。本当に大丈夫ですか』と本気で心配され思い直した」と笑う。

 誕生日当日は、洋菓子店の友人に頼みチョコレートのプレートとろうそくも用意。8人家族という村井家の食卓に登場した。「家族全員のうわー!という歓声に始まり、高校生の長女が写メを撮って友達に送信しまくるなど盛り上がった。長男の反応は『一応、俺の事考えてくれてたんだ』とクールでしたが、みんなの笑顔が見られたのでうれしかった」とほほ笑む。

 自身のブログに写真を公開したところ、お祝いメッセージと共に「その手があったか」「ウェディングで使いたかった」など感想が続々と寄せられた。「店で注文の品を受け取った瞬間は、予想外の重さに腕がしなりあせったが(笑)、やってよかった。忙しい中快く引き受けていただいた店主の西田さんには本当に感謝。今後も何かと相談に乗ってもらえれば」と村井さん。

 店主の西田進也さんは「お祝いに特注の和菓子を作ることは珍しくないが、このような依頼は今回が初めて。作りながら本当に大丈夫かと少し心配にもなったが、楽しみながら仕事ができた。年に一度の大切な思い出の日に立ち会えたのは大変名誉なこと。この仕事をやってて良かったなという実感を得た瞬間だった」と話す。

 「子どもが好きなお菓子に和菓子を選んでくれたことも素直にうれしかった。地域の方々に支えられる町の和菓子屋さんとして、これからもできる範囲でお客さまの力になりたい」と笑顔を見せる。

 イチゴ大福は4月15日まで販売する。営業時間は9時~売切れ次第終了。月曜定休。

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