飛騨市美術館(飛騨市古川町、TEL 0577-73-3288)で現在、「飛越美術交流展」が開催されている。
「飛越文化交流事業」の一環として、飛騨市と、隣接する富山市が毎回会場を交互に入れ替えて開催している同展は今年で5回目。同館特設ギャラリーには、洋画、日本画、版画、彫刻、書、写真など、両市に在住し活躍する作家たちの美術作品計107点が並ぶ。
工芸作品ギャラリーには、飛騨特有の組み木を駆使して地元の祭りを表現した木工作品から富山の作家による手織りの着物など個性的な作品も数多く展示。同館学芸員の小田桐瑛子さんは「出展作家の年齢層は20代後半から70代までと幅広く、作品にはそれぞれの地域性が随所に感じられて面白い。同じ抽象作品でも、どちらかというと飛騨は原風景の作風が多く、富山は前衛的な作風が多い」と話す。
「当館でも指折りのかなり見応えがある展示なので、来館者の皆さまからも毎回ご好評をいただいている。春祭りなど観光でお立ち寄りの際には当館にも足をお運びいただき、飛越両地域の芸術作品を見比べ楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入場無料。4月21日まで