高山市公設地方卸売市場(問屋町)で7月11日、飛騨産の天然マツタケ(夏マツタケ)の初競りが行われた。
夏マツタケは、気温が秋と似ている冷涼な場所に発生するマツタケ。この日初入荷したのは、大きさ3センチ~10センチの10本(240グラム)で、採取場所は昨年と同様の高山市高根町・乗鞍山麓。
例年より少し早い入荷という夏マツタケは、高山水産青果(問屋町)の競りに掛けられ、「初物」を待ち望んだ競り人15人が立ち並ぶ中、10本一括入札2万5,000円(1キロ当たり10万4,000円)と比較的安値で取引された。
キノコに詳しい関係者の話によると、マツタケの成長条件には菌根の発達期である春から夏にかけての地中温度と秋の降水量が重要で、具体的には、夏は雨が少なく最高気温が30度を超える真夏日が続き、秋にまとまった雨が降る年は豊作になる可能性が高いという。
飛騨産の本マツタケ(秋マツタケ)は、気候が例年並みなら9月頃から入荷する。