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飛騨神岡・レールマウンテンバイクにサイドカー型新車両-1人乗りも可能に

1人乗りが可能になったサイドカー型新車両「しんちゃん・くみちゃん号」

1人乗りが可能になったサイドカー型新車両「しんちゃん・くみちゃん号」

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 飛騨市神岡町の廃線鉄道アトラクション「レールマウンテンバイク」(=RMTB、TEL 090-7020-5852)で10月1日、サイドカー型新車両の運用が始まった。

新車両を搭乗体験する親子

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 RMTBは2006年に廃線となった旧神岡鉄道のレール軌道上を固定式のマウンテンバイクで走る体験型アトラクション。今回導入した新車両は、電動アシスト付きマウンテンバイクにオートバイ用を流用したサイドカーシートを取り付けたカスタム仕様。

 サイドカーは地上高30センチ。レールからガタゴト感が座面にダイレクトに伝わるほか、低い視点ならではの迫力ある風景が楽しめるという。これまで左右の重量バランスがとれないため受け入れ不可能だった1人乗りにも対応できるようになった。

 重量のあるサイドカーをけん引するため新たに開発したというマウンテンバイクは、後輪スポーク中心部に従来比約2倍という500ワットのハイパワーモーターを搭載。フレームには電圧などを制御するコントロール基盤がセットされ、アクセルに相当する右ハンドルのハンドアシスト機能とペダルの動力でスピードをコントロールする。

 開発は「自転車カスタムが趣味」という東京江東区内の中小企業の社長が担当。「電動アシスト一辺倒でなく、ちゃんと漕(こ)がなきゃ進まない」点にこだわったという。新車両は必要以上にスピードが出ないよう電子制御されており、坂道で動力が減衰したと見せかけてペダルを漕ぎ始めるとモーターが発動する仕組み。

 導入にあたっては、「新しい発想やアイデアで地元地域を盛り上げる団体を応援したい」と飛騨信用組合(高山市花岡町)が開発費を助成。サイドカー側面に同信金のマスコットキャラクターが描かれた新車両は「しんちゃん・くみちゃん号」と名付けられた。

 RMTB運営事務局の田口由香子さんは「1人でのんびりRMTBを楽しむ開放感はもちろん、『誰かにペースを預ける』『非日常空間に自分のペースで誰かを連れて行く』というシチュエーションを提供したかった。だからこそ電動アシストで必死になって漕ぐよりは、ハンドアシストを使って会話ができるくらいの余裕を持たせながらゆっくりと進んでいく車両を開発した」と話す。

 体験料金は1台3,000円(今季)。乗員は1人~3人まで(大人2人と身長135センチまでの子ども)。今後、乗客の利用頻度や反応を見ながら料金改訂など細部を詰めていく予定。

 営業時間は、平日=10時~14時30分、土曜・日曜・祝日=9時~15時30分。搭乗予約はRMTB事務局(TEL 090-7020-5852)まで。詳しくはホームページで確認できる。今季営業は11月24日まで。

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