飛騨市神岡町の大津神社で5月5日・6日、飛騨一円の神社が集う「式年大祭」が執り行われる。

大祭CMの1シーン

　1808年から約20年周期で行われる同神事は今回で11回目。2日間合わせて飛騨地域一円から神社約130社、総勢3500人の氏子が参集し、恒久平和や五穀豊穣（ほうじょう）を祈願する。

　両日9時（2日目は10時～）と15時からの2回、各神社が町内を練り歩く参向行列を行うほか、同神社境内で参向各社による伝統芸能の奉納（10時～）、大津神社社中町内行列（12時～）、最終日は16時30分から大祭千秋楽行列を予定する。

　東日本大震災から3年目となる今年、神岡町商工会青年部と同大祭イベント部では「被災地のために何かできないか」と復興祈念イベントも企画。富山第一銀行駐車場（同町船津）で両日10時～17時に「東北物産展」を開くほか、6日11時～と13時～、大津神社境内で、宮城県女川町の和太鼓グループ「女川潮騒太鼓轟会（とどろきかい）」を招き和太鼓演奏会を開く。

　同町では4日・5日にも、地元神社3社（大津神社、白山神社、朝浦八幡宮）の春例祭（飛騨神岡祭）があり、今年のゴールデンウイークは祭りムード一色となりそうだ。

　地元ケーブルテレビでは現在、神岡町在住のドキュメンタリー映画監督吉木敏博さんが制作した大祭CMを1日4回放送中。「映画の予告みたい」と話題を集めている。

　不意を突いて放送されるCM動画を毎日心待ちにしているという高山市在住の40代男性は「何かじわじわくる。最初は笑って見ていたが、繰り返し見ているうちにかっこよく思えてきた。GWは実際に祭りを見に行くつもり」と笑顔を見せる。動画は「大津神社式年大祭 TRAILER（1～FINAL）」全4本。ユーチューブでも視聴できる。