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飛騨河合で「薬草グラノーラ」ワークショップ-商品化のアイデア出し座談会も

薬草グラノーラの主材料となる河合町特産の野草茶

薬草グラノーラの主材料となる河合町特産の野草茶

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 飛騨市河合町の温泉施設「ゆぅわ~くはうす」で5月12日、ワークショップ「河合の野草でグラノーラをつくろう」が行われる。

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 同町在住の主婦グループが毎年地元で採れた9種類の薬草などをブレンドして手作りしている野草茶を使って、栄養価の高いおやつ作りに挑む同講座。企画は今回が初めて。

 主催する飛騨・森の商品開発室(飛騨市古川町)スタッフの松本剛さんは「河合の野草茶は飲用だけでなく、そのまま食べても香ばしくておいしい。添加物も一切使っておらず、グラノーラとして高いポテンシャルを持っている点に着目したのが企画のきっかけ」と話す。

 「グラノーラ」は、麦、玄米、トウモロコシなどの穀物類に蜂蜜などのシロップと植物油を混ぜてオーブンで焼き、ナッツ、ドライフルーツなどを加えたシリアル食品。

 講座では、野草茶に使われている飛騨市山之村産のハトムギ、高山市国府町産の大麦、自家栽培のオオバコ、クコといった薬草などを主材料に、参加者各自で干し柿、ドライトマト、エゴマ、大豆など、グラノーラに入れたらおいしいと思う食材を持ち寄り組み合わせる。

 講師には、NPO法人「フードデザイナーズネットワーク」(東京都世田谷区)代表理事の中山晴奈さんを招く。グラノーラが焼き上がるまでの間は持ち帰り用のオリジナルパッケージ作りを行い、全員でそれぞれの完成品を試食後、感想やアイデア出し座談会を開く。

 松本さんは「その土地にしかないどんなに素晴らしい地域資源でも、時代にマッチしていなければやがて淘汰(とうた)される。飛騨は今、伝統文化が生き残りをかけた瀬戸際に立つ過渡期。次世代を担う地元民が暮らしに楽しみを見いだせるような新たな受け継ぎ方法を日々模索している」と話す。

 「当日は商品化も視野に入れ、将来のまちおこしにつながるような意味のあるワークショップにしたい。雰囲気的には『河合の資源でグラノーラっていう今はやりの、おいしくておしゃれなものを作っちゃおう』という明るい感じで(笑)。もしかしたら、グラノーラでない野草商品に発展する可能性もあり楽しみ」と期待を寄せる。

 開催時間は19時~21時。参加費は500円。定員は先着15人。申し込みはメールで、件名「薬草グラノーラ」、氏名、連絡先を明記してhidashi.life@gmail.comまで。問い合わせは、飛騨市河合振興事務所、地域交流コーディネーター川邉さん(TEL 0577-65-2383)まで。

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