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飛騨高山ウルトラマラソンに2258人-地元勢も活躍、男子でダブル入賞

沿道からの声援を受け市街地を走り抜けるランナーたち

沿道からの声援を受け市街地を走り抜けるランナーたち

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 高山市内で6月8日、古い町並みや山岳道路を駆け巡る「飛騨高山ウルトラマラソン」が行われた。

ピンククラウンが先導車を務めた

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 累積標高差2700メートル、日本屈指の難コースに挑む同大会は今年で3回目。今回は、100キロと72キロを走る男女2種目で合わせて全国44都道府県から2495人のランナーが参加。当日は2258人が出走した。

 飛騨地域では高山市から83人、飛騨市から20人、下呂市から8人が参加。今大会も日中最高気温が28℃を超えるなど厳しい暑さの中、懸命に走るランナーたちを市民ボランティア850人がサポートしたほか、地元民をはじめ多くの人が沿道から声援を送り続けていた。

 総合完走率は67.1%(完走数/参加数)。各種目の優勝者は次の通り。男子100キロ= 樋山邦治さん (8時間6分54秒、 愛知県)、女子100キロ=中村麻季子さん(9時間12分26秒、愛知県)、男子72キロ=田中 賢一さん(5時間19分22秒、島根県)、女子72キロ=松下直子さん(6時間37分42秒、2大会連続優勝、京都府)。

 男子100キロを制した樋山さんは「後半最大の山場・千光寺の登り坂で両足がつってあせる場面もあったが何とかマイペースを保ち、6位入賞だった前回よりも20分以上早いタイムで走り切ることができた。来年は8時間以内を目標に2連覇を狙いたい」と意欲を見せる。

 今大会は地元勢も活躍を見せた。男子72キロでは、谷口善隆さん(高山市)が昨年の3位入賞タイムを4分短縮し自己ベストの5時間42分16秒で5位に入賞。「今年は参加者が増えたせいか、総じてレベルが高かった。優勝するにはあと30分縮めなければ」と悔しさをにじませていた。

 男子100キロでは、赤木敏彦さん(高山市)が8時間29分1秒で6位入賞。大会初の100キロの部地元入賞者となった。「練習通りのペースを守ってスタミナを温存し、85キロ地点までに10分の貯金を作って千光寺の『太もも殺しの坂』に挑んだ。下り坂で右膝を痛めてしまい貯金を全て使い果たしてしまったが、目標タイムの8時間30分を切ることができたのでうれしい」と笑顔を見せる。

 「エードステーションでひざの応急処置した際、テーピングが見つからず、代わりに建築用の養生テープを巻いて事なきを得た。完走できたのは、あの養生テープをどこからともなく探し出してきてくれたスタッフのおじさんのおかげ。あらためてお礼を言いたい」と赤木さん。

 2人は「地元勢がダブル優勝を果たすまで走り続けたい」と声をそろえる。

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