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飛騨信用組合が「購入型」クラウドファンディング開設-FAAVOと提携

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飛騨信用組合が「購入型」クラウドファンディング開設-FAAVOと提携

冊子「ひだびと。」5号発刊プロジェクトを呼び掛ける編集長の釜谷保徳さん(左)と「ひだしん」の古里圭史さん(右)

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 飛騨信用組合(=ひだしん、高山市花岡町)が8月29日、地域密着の購入型クラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)飛騨・高山」の運営を始めた。

「FAAVO飛騨・高山」プロジェクト募集ページ

 クラウドファンディングは、群衆を意味する「クラウド」と資金調達の「ファンド」を組み合わせた造語で、事業提案者と出資者をインターネットサイト上で結びつけ、小口の資金を集める仕組み。主な形態として、金銭などのリターンが発生する「投資型」、共感を前提として見返りを求めない「寄付型」、出資金の対価として商品やサービスを受け取る「購入型」がある。FAAVO飛騨は「購入型」。

 同事業は、2012年6月から始まった地域特化型クラウドファンディングサイト「FAAVO」を運営するサーチフィールド(東京都渋谷区)と業務提携し進めるもの。FAAVOはエリアオーナー制度を導入し、全国各地の運営委託先が各自のサイトを管理・運用することで、隠れた地域のプロジェクト発掘やきめ細かなサポートを可能にしているのが特長という。

 飛騨高山は全国25エリア目。サーチフィールド・FAAVO事業部の齋藤さんによると、購入型クラウドファンディングへの金融機関参入は日本で初めての事例という。

 同信組では昨年6月、ミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)と提携した法人・個人事業主向けの「投資型」クラウドファンディング「セキュリテ」に次ぐ第2弾。FAAVO飛騨には今後、サイト運営、案件審査、プロジェクト構想策定支援で関与し、CSR(企業の社会的責任)活動の一環で無報酬の社会貢献事業として取り組むという。

 起案者がサイト上でプロジェクトの目的や資金の使途を明示し、募集期間内での目標金額達成を目指すシステム。達成時には成功報酬として、サーチフィールド社への手数料を差し引いた資金を受け取り、プロジェクト支援者へ出資金額に応じた商品や特典を提供する。

 対象エリアは、ひだしん支店のある高山市、飛騨市、白川村。プロジェクト起案者は、同信組と取引がある飛騨地域出身者で、法人・個人事業主に加え、ボランティア団体や個人も利用できる。

 FAAVO飛騨を担当する、ひだしん融資部企業支援課担当者は「ファーボは数あるクラウドファンディングサイトの中でも『地域・地方』に特化しており、故郷を離れて暮らす人が出身地の活性化のために、支援金を出資できる『民間版・ふるさと納税』のような仕組み」と話す。

 同課長の古里圭史さんは「まずは地元にクラウドファンドの使い方や効果を知ってもらえるよう、積極的に働き掛けていきたい。飛騨の『中の人』と『外の人』とのきずなをより強めながら、地元経済の発展につなげるツールとして根付かせたい」と意気込む。

 FAAVO飛騨では現在、第1弾プロジェクトとして「地元飛騨を楽しむファンマガジン『ひだびと。』5号発刊プロジェクト」を公開し、支援者を募集している。

 古里さんは選定に当たり、「すでに都市部と飛騨をつなげる取り組みとして、創刊から全てクラウドファンディングを使って制作・発行している実績があったこと、冊子の編集方針が当サイト運営の趣旨にぴったり符合していたこと、何より自身が『ひだびと。』のファンだったこともあり、第1弾にふさわしいプロジェクトと思い声掛けさせていただいた」と話す。

 同冊子編集長の釜谷保徳さんは高山市出身で東京都在住。創刊は2011年11月、3.11の大震災をきっかけに地元のことをもっと知りたい、地元の人とつながりたいと強く思うようになり企画を立ち上げ、東京と飛騨を往復しながら冊子作りに取り組んできた。

 「告知と資金集めがほぼノーリスクで同時にでき、単なる投げ銭で終わらないのがクラウドファンディングの大きな魅力。幸いなことに飛騨人は地元内外でフェイスブック利用者が多く、ネットの力を有効活用できる点でも毎回手応えを感じている。地元密着型クラウドファンディングサイトの開設はまさに『待ってました』という思い」と期待を寄せる。

 今回集めた資金は、冊子の印刷費、地元産品の購入費、イベント企画の運営費に充てる。出資金額に応じて提供する特典には、地元イラストレーターのポストカード、ゲストハウス宿泊券、出版記念飲み会、飛騨牛グルメセットなどのほか、飛騨経済新聞のワークショップも並ぶ。

 同プロジェクトの募集は9月30日23時59分まで。

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