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飛騨丹生川で「再発見クラブ」イベント-26年ぶり「采踊り」披露も

(左から)「飛騨にゅうかわ元気隊」メンバーの伊藤勝美さん、中萩基世さん、原田道一さん

(左から)「飛騨にゅうかわ元気隊」メンバーの伊藤勝美さん、中萩基世さん、原田道一さん

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 国重文「荒川家住宅」(高山市丹生川町)で9月26日、「飛騨にゅうかわ元気隊」(同町)が知られざる地元の魅力を探るイベント「丹生川再発見クラブ」を開催する。

国重文「荒川家住宅」外観

 高山市丹生川町(旧大野郡丹生川村)は2005年2月、市町村合併により誕生した町で、総敷地面積は228平方キロメートル。東京ドーム約4877個分という広大なエリアに4548人が暮らしている(総務省統計局/平成22年度国勢調査人口基本集計資料)。

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 同イベントは、「丹生川を知ろう」をテーマに毎回、各分野に精通した地元の識者を尋ね学習会・体験ツアーなどを開く3回シリーズの1回目。昨年6月に発足した元気隊は、僧侶、映像ディレクター、観光バス運転手、農家、飲食店店主などさまざまな職業に就く29歳~79歳の地元有志10人で組織する自主団体。近くに住んでいながら意外と知らない地区ごとの伝統風習や歴史文化を掘り起こし、内外にその魅力を発信するのが狙い。

 元気隊メンバーによると、同イベントは当初、3回1セット3,000円のパック企画だったが、開催日を目前に控え一般参加者が3人しか集まっていないため、急きょ緊急集会を開き、初回を無料にした3回シリーズの単体イベントに変更したという。

 1回目は「知っているようで知らない丹生川」と題し、同町北方・法力地区の里山景観の魅力とそれを支えてきた人々の思いを語り合う座談会、大谷家に代々伝わる家宝の「円空仏」公開、折敷地住吉神社の祭礼で奉納される伝統芸能「采(ざい)踊り」披露を行う。同神社境内以外で采踊りを実演するのは1988(昭和63)年の「ぎふ中部未来博」以来26年ぶりという。

 2回目は、秋風に吹かれながら同町坊方~北方方面を自転車で巡る「サイクリングで秋の丹生川再発見」。元気隊メンバーの中萩基世さんは「地元の大人の多くは高校生くらいで自転車を卒業する(笑)。今夏、メンバーでサイクリングの下見を行った際、『普段こんなに気持ちのいい景色の中で私たちは暮らしていたのか』と気付かされた」と話す。

 3回目は「知られざる下保・細越地区の魅力」。千光寺(同町下保)で伽藍(がらん)見学&武田信玄の飛騨攻め談話、「円刀会」による円空仏彫刻実演、細越地区で団子まき体験、切り絵体験、謎に包まれた殿様「細越殿(ほそごえどの)」のいわれを探るなどの1日ツアーを行う。

 元気隊隊長の正宗寺前住職・原田道一さん(79)は「先人から受け継いできた『根っこ』を次世代につなげるのが年寄りの責務。地域住民が思い込んでいる長所・短所の先入観をいったん無に帰して、自分たちの足元を見つめながら、誇りある日本人のアイデンティティーとは何かを世代を超えて多くの人たちと一緒に考えたい。丹生川独特の個性を知ることで、後世に残したい日本文化の魅力を再発見するきっかけになれば」と参加を呼び掛ける。

 開催日時は、1回目=9月26日19時~、「荒川家住宅」(丹生川町大谷)、参加無料。2回目=10月18日9時~11時、「じねんのむら茶々」(同町坊方)集合解散、要自転車レンタル代500円(体力が心配な人には車手配、雨天時バス手配)。3回目=11月9日9時~16時、高山市丹生川支所(同町坊方)集合解散、参加費=1人1,000円、要弁当・雨具。申し込みは、同隊事務局(丹生川町北方・正宗寺、TEL 0577-78-1080)または高山市丹生川支所地域振興課(TEL 0577-78-1111)まで。

 元気隊は現在、メンバーも募集している。年会費は3,000円。丹生川町に興味のある人なら誰でも入隊できる。問い合わせは同隊事務局まで。