3密を避けて新しい生活様式へ!

暮らす・働く

高山陣屋で将棋名人戦-4月に羽生名人ら対局、34年ぶりの飛騨開催

第73期将棋名人戦第2局の舞台として調整が進められている「嵐山之間」

第73期将棋名人戦第2局の舞台として調整が進められている「嵐山之間」

  • 0

  •  

 高山陣屋(高山市八軒町 1)で4月22日・23日、「第73期将棋名人戦」第2局が開催される。主催は日本将棋連盟などで組織する名人戦実行委員会。

国史跡・高山陣屋跡表門

 将棋界最高峰のタイトルを争う名人戦が高山で開かれるのは今回が初めて。飛騨地域では1982(昭和57)年6月、下呂温泉「水明館」(下呂市)で開かれた第40期名人戦第3局(中原誠名人、加藤一二三十段)以来、34年ぶりとなる。

[広告]

 高山陣屋は、全国で唯一現存する徳川幕府の郡代・代官所跡。幕府直轄領となった1692(元禄5)年から明治維新に至るまでの177年間、行政・財政・司法などの政務が実際に行われた大広間、年貢米の貯蔵蔵、御白州(しらす)など当時の姿を今に伝える。明治維新後も主要建物がそのまま地方官庁舎として使われ、1969(昭和44)年の県事務所移転を機に文化財として保存。現在は国史跡・高山陣屋跡として一般公開している。

 同実行委員会によると、会場の選定にあたっては将棋を通した地域活性や話題性などを考慮し全国公募の中から選んだという。同タイトルの会場にはこれまで、有名ホテルや老舗旅館などが選ばれる事が多かったが、将棋の対局にふさわしい江戸期の武家屋敷として名乗りを上げていた岐阜県の意向をくんでの決定となった。

 今対局では、第72期(2014年)名人戦で森内俊之名人を4連勝のストレートで破り、名人戦史上初となる3度目の復位を果たした羽生善治名人に、A級順位戦の優勝棋士が七番勝負を挑む。挑戦者は3月までに決定する。

 高山陣屋管理事務所の宇津江清和所長は「知らせを受けた時は驚いた。権威と格式ある大勝負の舞台にこういった史跡を選んでいただけた事を非常に光栄に思う。地元の振興にも一役買えれば」と笑顔を見せる。

 対局室は、かつて高山郡代が生活した役宅として1830(文政13)年の絵図を基に1996年に復元した「嵐山之間(らんざんのま)」で現在調整が進められており、4月21日~23日の3日間は閉館する予定。