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高山市合併10周年記念式典に市民1700人-児童800人合唱、記念映画初上映も

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 高山市民文化会館(高山市昭和町1)で2月1日、高山市合併10周年記念式典が行われた。

高山市合併10周年記念映画「きみと見る風景」

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 2005年2月、旧高山市と9町村が合併し全国一の面積を持つ「新」高山市が誕生して今年で10年目。この日は、会場に市民約1700人が訪れ、予定会場の大ホールが満員となったため、併設する小ホールも開放し、ビデオ中継で式典を進行した。

 「ひとつになって10年 そして明日へ」をテーマに開かれた同式典のオープニングセレモニーでは、平成17年生まれで今年度10歳になる市内の小学4年生約800人が「高山市の歌」や「ふるさと」を合唱。続いて、会場の市民らと一緒に「高山市民憲章」を朗唱した。 

 国島芳明市長はあいさつで、「これまで多くの困難を乗り越え、順調な市政運営を続けてこられたのは市民など皆さまの支えの賜物。10年をきっかけに、今まで以上に夢と希望を持てる市を築きたい」と話した。

 その後は、10年間の市内の出来事を映像で振り返ったほか、2013年に市の芸術文化祭企画でイタリア・クレモナ市のバイオリン工房とコラボした飛騨春慶弦楽器によるコンサートが開かれた。

 第2部では、映画監督の今西祐子さんが脚本・監督を手掛け、高山市出身の女優・松田まどかさんが主演を務めた市合併10周年記念映画「きみとみる風景」の初上映会が開かれた。

 同映画は、フォトグラファーの田口梓(松田まどかさん)が「郷愁」をテーマに作品を撮ることになったある日、撮影の仕事で小さいころに住んでいた高山を訪れ、見覚えのある風景や地元の人たちと出会い、記憶の中にある「こころの風景」をたどっていくというストーリー。

 市と一般公募の市民で発足した製作委員会が140万円で制作し、撮影ロケ地は古い町並みや農村集落などいずれも高山市内全域。キャストは全て地元市民か地元出身者で、全員ノーギャラで撮影に臨んだ。

 上映後は舞台あいさつが行われ、今西祐子監督、音楽担当の山根美和子さん、主演女優の松田まどかさんが登壇した。

 司会者からの「おかえりなさい」に「ただいま」と応えた松田さんは「完成作品を見たのは今日が初めて。思わず涙してしまった。9日間の撮影では自分のできることを精一杯やった。高山に住んでいた12歳のころから今の仕事が始まったが、いつか高山で仕事がしたいと思っていたので今日はその夢がかなってすごくうれしい」と話す。

 「せっかく地元なので、ここからは飛騨弁で」と松田さん。「映画どうやったかな、よかった?ありがとう。でーれ(=すごく)いっぱい人来とってうれしいさ。まだ外もでーれ寒いし雪もでーれ積もっとるで、帰るまでが式典やでな、気を付けて帰ってな」と話し、来場者の笑顔と拍手に包まれていた。

 同映画は、2月16日から公共団体向けにブルーレイとDVDのレンタル申し込み受付を高山市が始めるほか、地元ケーブルテレビ局の「ヒットネットTV」が2月21日19時から放送する(再放送は3月21日13時~)。一般向けは3月3日から高山市図書館マルチメディアコーナーで視聴できる。

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