奥飛騨温泉郷中尾の中尾イベント広場で2月1日、恒例の「中尾かまくらまつり」が始まった。
厳冬期の到来に合わせ、奥飛騨温泉郷全域で2月末まで行われる冬イベント「奥飛騨・冬物語」の一環として開く同まつりは今年で19回目。初日は約330人が来場しにぎわった。
氷で作ったランプシェードの中にともるろうそくの明かりが彩りを添える会場には、地酒やホットドリンクが楽しめる高さ約3メートル・直径約6メートルの「かまくらバー」2基(アルコールバー1基・ソフトドリンクバー1基)をはじめ、暖が取れる「こたつかまくら」「いろりかまくら」など趣向を凝らした大小7基のかまくらがずらりと並ぶ。
雪を固めて作った滑り台やトンネル、氷の彫刻のほか、みだらしだんご、五平餅、飛騨山椒(さんしょう)を使ったカレースープなどご当地グルメが楽しめるバザーブースも軒を連ねる。
かまくら内で提供するバーメニューは、アルコール類が、飛騨のにごり酒や清酒、ビール、ウイスキー(竹鶴)、焼酎、ホットワインなど。ソフトドリンクが、ホットカルピス、ホットゆずかりんなど。飛騨のバクダン(辛い漬物)、平日のみの限定メニューなども用意し、一律200円で販売する。
期間中は毎日20時30分ごろから雪のステージでイベントも開催。平日はつきたての餅を来場者に振る舞う参加型の餅つき大会を行うほか、2月7日と14日には伝統芸能の「中尾夫婦獅子」演舞を披露する。
地元在住で初めて来たという30代の男性は「飛騨で現在かまくらイベントを行っているのは中尾だけ。運よく天気も晴れ、いつもは遠くにある夜の北アルプスの山々がくっきりと見えてまさに異空間。雪道をおして来たかいがあった。帰りは近くの露天風呂でぬくもってから帰る」。名古屋から来た男女2人組は「かまくらの中で飲む地酒の味が格別。日本酒のおいしさに目覚めた」と笑顔を見せていた。
開催時間は、19時30分~21時30分。入場無料。2月14日まで。