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下呂の洋菓子店「ジークフリーダ」に秋限定コラボスイーツ 益田清風高生が起案

完成したコラボスイーツを手に来店を呼び掛ける田口茜里さん(中央)と同校1年生の生徒たち

完成したコラボスイーツを手に来店を呼び掛ける田口茜里さん(中央)と同校1年生の生徒たち

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 洋菓子店「ジークフリーダ」(下呂市萩原町)で現在、岐阜県立益田清風高校(同)の生徒が起案した期間限定スイーツを販売している。

「ベール・イン・フォール」

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 同校ビジネス会計科ビジネスコース3年生の女子生徒たちが実地授業の一環として、毎年秋に行っているコラボスイーツ企画は今年で6年目。11月28日・29日は、開発メンバーの生徒たちが店頭に立ち販売実習を行った。

 本年度は「地域食材の活用」をテーマに、6月から9人のメンバーが開発に着手し、夏休み期間中に近隣の地域食材を調査してそれぞれ1案ずつ全9案、思い思いのスイーツを考案。同店社長の北條達也さんの監修を経て1案に絞り、完成にこぎ着けた。

 地域食材は、高山市丹生川町の特産品「宿儺(すくな)カボチャ」と、地元の野山に多く自生している「ルバーブ」(和名=食用大黄)を使った。

 スイーツの名称は「ベール・イン・フォール」。「ベール」はフランス語で「緑」を意味し、秋の紅葉に見立てた黄色いカボチャタルトの中には、細かくした緑色のカボチャの皮が見た目と食感のアクセントになっている。

 タルトの上には、生クリームとキューブ状のチョコの器に入ったルバーブソースが載り、宿儺カボチャのやさしい甘みに、酸味の利いたルバーブのすっきりとした後味が特長。限定コラボスイーツの証しとして、益田清風の校章をかたどったチョコプレートが付く。

 北條社長は「毎年、予想を超えてくる生徒たちの新鮮で斬新なアイデアに新たな発見と刺激をもらっている。カボチャの皮を入れるなど、普通ならまず考えもしない。私も初めての経験だったがうまくいった。毎日のルーティンワークから外れて課題を与えられることはあまりないため、毎年この時期が来るのが楽しみで、日々のケーキ作りのモチベーションの一つにもなっている」と笑顔を見せる。

 開発メンバーの一人、3年生の田口茜里さんは「20代~40代の女性がターゲット。素材本来の甘みを生かして甘すぎず、おしゃれにおいしく作っていただいた。旬の地元食材の味の変化をぜひ楽しんでほしい」と自信を見せる。

 営業時間は10時~18時30分。コラボスイーツの価格は420円。販売は12月2日まで。

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