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高山で自主制作ドキュメンタリー「ここに居るさ」上映会 過疎に生きる母たちの一年描く

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高山で自主制作ドキュメンタリー「ここに居るさ」上映会 過疎に生きる母たちの一年描く

来場を呼び掛ける宮崎政記監督

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 高山市民文化会館(高山市昭和町1)小ホールで8月7日、自主制作ドキュメンタリー映画「ここに居(お)るさ」上映会が行われる。主催は創映舎(高山市西之一色町、TEL 0577-33-0257)。

 高山市高根町にある冬季高齢者ファミリーホーム「のくとい館」に集まる高齢者たちの日常を、2015年1月から約1年間にわたり撮影した同作。「のくとい」は飛騨言葉で「温かい」の意味。

 メガホンを取った宮崎政記監督は高山市在住、「高山ドキュメンタリー映画を上映する会」代表を務める。公共の広報映像制作などに携わる一方、子ども、高齢者、障がい者など社会的弱者にスポットを当てたドキュメンタリー作品を多く手掛ける。代表作に「子どもたちの時間」(1995年)、「よいお年を」(1996年)。

 映画に登場する高齢者たちが暮らす高根町・野麦集落は、仕事がなく、医師がおらず、店がない。戦後の人口は1968(昭和43)年の2500人をピークに現在は350人までに減り、高齢化率は70%に達する。冬は1.5メートルの積雪とマイナス20度を超える寒さが押し寄せ、ボランティアによる雪下ろしが毎年欠かせない。時代による弊害で、毎月手にする年金は2~3万円ほどと経済不安も重なる。

 高山の民間福祉団体「高山市社会福祉協議会」(高山市昭和町)では対策として2008年、使われなくなった教職員宿舎を市から無償で借り受け、冬季間の高齢者避難生活拠点として「のくとい館」を立ち上げた。

 映画では、高齢者たちがそれぞれの居住地区で不便さと不安と孤独を抱えながら、「自分たちが逝ってしまえば集落は終わりだ」とつぶやき、「ここに居るさ」と決めて、農業を生きがいに過疎の集落で一人、サルに負け続けながらも強く明るく生きる姿を描く。

 宮崎監督は「飛騨の地で飛騨人によるドキュメンタリー映画をずっと撮りたかった。今回の映画は4年前に母を亡くした私の、その喪失感を埋める作業でもあった。作り手として明確にメッセージ性を強く入れた映画ではない。社会的な問題は見た人それぞれに考えてもらいたい。ただ見た人に、『田舎に置いてきた母に会いに行こう』と思っていただけたら」と話す。

 上映時間は、1回目=13時開場、14時~15時45分、2回目=16時30分開場、17時~18時45分。入場料は、大人=1,200円(前売り1,000円)、シニア=1,000円(同800円)、障がい者・中高生=500円。

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